お笑い芸人の鳥居みゆきが7月12日放送の「旅ずきんちゃん」(TBS系)にて、自身の結婚について振り返った。
鳥居によると、旧来の友達だった男性とルームシェアをすることになったのだが、男性側の親が厳しかったことから、「面倒くさいから入籍しちゃう?」というノリで結婚したのだとか。
そんな軽いノリで結婚した鳥居だが、自ら結婚していることを明かした日の騒動は、むしろ修羅場と呼ぶべき混乱を呼んでいた。それは2008年4月、自身のDVD「ハッピーマンデー」の発売記念イベントである。
渋谷の会場は300人のファンの熱気でムンムン。当時の鳥居は「エンタの神様」(日本テレビ系)などで知名度が急上昇し、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いだった。イベントでは「ヒットエンドラーン!」などお得意のギャグも炸裂し、ファンは大満足。このまま何のトラブルもなく終了するはずだったが、鳥居はステージから去り際に爆弾発言を残していったのだ。
「みなさんご存じだと思いますが、私、昨年結婚しました。じゃあね、バイバ~イ」
この時は、ファンもマスコミも何かのネタだと思っていた。少なくても現場はそんな空気だったのである。
イベント後には記者会見が行われたが、「お相手はどんな人?」という質問に鳥居は、「ヘドロのような人です」と答える始末。報道陣も、どんなオチをつけるのだろうと、その真意を測りかねていた。
だがこの時、ステージ裏では大騒動が起きていたのだ。事務所のスタッフがせわしなく走り回り、記者が旧知の事務所スタッフに話しかけようとしても、足早に去られてしまったという。その記者は「もしかして、結婚を公表するのが別の場だったのに、鳥居が先走ってしまったのかな」と考えたそうだが、事態はさらにその上をいっていた。
なんと、事務所側は鳥居が結婚していることを知らなかったのである。当然、夫との2人暮らしだったわけだが、それも把握していなかったのだ。この騒動後、鳥居はバラエティ番組で自宅紹介もしているが、この時点ではおそらく事務所スタッフも鳥居宅に入ったことはなかったのだろう。
鳥居が自らの結婚を明かしたのは、週刊誌に夫とのツーショットを撮られたことを察知したからと言われている。記事が出る前に自分から既婚者だと明かしてしまえば、釈明する必要もなくなるし、むしろネタになるという計算があったのだろう。それにしても、事務所にさえ相談せずに結婚を明かしたのは、いかにも鳥居らしいアドリブだったと言えるかもしれない。
(金田麻有)