「女子アナ30歳定年説」はやはり、屈指のスターアナにも適用されるのか。7月15日の「9月退社報道」を機に、カトパンを巡るさまざまな憶測と情報が飛び交っている。その中には、「ライバル」の穏やかならぬ本音も交錯して‥‥。
今年9月いっぱいで退社してフリー転身、レギュラー番組降板、後任決定、新所属事務所と接触──。「スポーツニッポン」が報じたフジテレビ・加藤綾子アナ(30)にまつわる「衝撃スクープ」に対し、局サイドは亀山千広社長が即日、「まったくありません」と全面否定。加藤アナから「思い当たるフシがないのに何で(報道が)出るのか、私がいちばんびっくりしています」というメールが送られてきたことまで明かすなど、火消しに躍起の様子だった。
「退社に向けた水面下での動きは確かにあった。所属先の候補には、キャスター系ではない2つの大手芸能事務所があがっていました。しかし、事前に(情報が)漏れてしまったものは撤回せざるをえないでしょう。最大で1年先延ばし、最短で来年3月退社に修正することになった」
こう話すスポーツ紙芸能担当デスクがいれば、
「加藤アナに(複数の芸能事務所から)独立の誘いがあるのは事実」
と認めながらも、異議を唱えるフジテレビ関係者もいるのだ。
「彼女のように『めざましテレビ』で王道を歩んだ人の退社後の路線は『フォニックス』所属と半ば決まっている。そうでないなら、相当な理由がないと行きづらい」
「フォニックス」は八木亜希子、小島奈津子、滝川クリステル、高島彩、中野美奈子、本田朋子らフジ歴代の看板アナが所属する「フジ系フリーアナ事務所」だ。この関係者が続ける。
「今年9月退社というのは疑わしい。もし辞めるなら、少なくとも半年前の3月には幹部に伝えることになる。そうなれば本格的に“後釜”を育て始めるのに、実際にそんな動きはなかった。『めざまし』を降板すれば代わりのメインキャスターが必要になるけど、その穴埋めの人材はまだ育っていない。加藤アナはそこも見極めている。きれいに辞めたいからね。アヤパンだって、加藤アナが一人前に育ったから辞められたんだから。でないと、フリーになってからの仕事や局との関係に影を落とす。加藤アナは自分の都合だけで辞めるほどバカじゃないよ。来年3月退社なら可能性はあると思うけど」
そもそも、この「9月退社」はどこから出たのか。さる放送関係者は、
「昨年2月に『ダルビッシュ有と熱愛』と“誤報”したスポニチへの報復として加藤アナがみずから流したガセネタだった、との説のほか、ライバルの生野陽子アナ(31)周辺から漏れたものだという口さがない噂まで出ています」
生野アナは「○○パン」シリーズの3代目(加藤アナは4代目)であり、「みんなのニュース」のサブキャスターへと移る昨年9月まで、「めざまし」で加藤アナとWメインを務めた。ベテランのフジ局員が言う。
「その噂の真偽はともかく、そう言われかねない土壌はありますね。生野アナは『めざましテレビ』を追われた感覚でいます。『私じゃダメなの?』と。局の説得でしぶしぶ『みんなのニュース』に移り、なおかつ数字(視聴率)が出ていない。しかもメインでもなく、後輩の椿原慶子アナ(29)と同格の扱い。なのに、自分が抜けたあとの『めざまし』は変わらず数字がいい。自分と加藤アナの価値について、焦りとライバル心が湧き、それが加藤アナへの一方的な対抗心になっています」
思わぬところで波風を立てた退社騒動の結末は──。