日曜夜11時台で視聴率10%超えもあった「ヨルタモリ」(フジテレビ系)が20日に最終回を迎えるタモリ(70)。開始からわずか1年での番組終了だが、あるスタッフが明かす。
「1年限りの約束だったので終了は既定路線ではあります。もちろん数字が好調と見るや、局編成幹部が『ゴールデンに持っていきたい!』と大号令をかけたのですが‥‥」
近年、視聴率競争で惨敗の続くフジ。昨年6月には1000人規模の人事異動でV字回復を目指した。しかし大改革は、ことごとく失敗。「ヨルタモリ」は、ノドから手が出るほど欲しい番組だ。ところが、タモリは時間帯移動と番組継続の交渉に、
「深夜の時間帯だから(視聴者は)チャンネルを合わせて楽しんでくれている。この番組はゴールデンでやる意味ないよ!」
と、首を縦に振らなかったというのだ。
「27年続いた『笑っていいとも!』は、ある時期からスタッフもだらけ、タモリさん任せに。長く続けることへの反省と、引き際の美を思うようになったようです」(前出・スタッフ)
終了にあたりフジに対しては、
「単発の番組で私にできるものがあれば、ぜひやらせてもらいます」
と、大人の対応を取ったという。現在大切にしているのは、家族や趣味の時間。仕事も趣味に近いものを優先したいと考えているようだ。
「楽しんでいるのはNHKの散歩番組の『ブラタモリ』。今後も、『音楽』や『街』『読書』などをテーマにした番組はやってみたいと考えているようです」(制作会社プロデューサー)
ヨットのレース「タモリカップ」を、みずから開催するタモリ。最近、最も力を入れているのが、司会を務めるNHKスペシャル「巨大災害」シリーズだという。
「地球に興味があって、番組の企画段階から関わっています。番組に出演する専門家に質問したり、対等に会話できるよう勉強をしているようです」(前出・制作会社プロデューサー)
フジを見限り、NHKが活動の中心となるようだ。