10月8日に放送されたテレビドラマ「無痛~診える眼~」の視聴率が11.6%だったことがわかった。同ドラマは、久坂部羊の同名原作小説を基にした、1話完結型のサスペンス作品である。
「『無痛』はドラマとして鉄板ともいえる刑事モノと医療モノを融合させており、主演も人気俳優である西島秀俊を起用。さらに数々の番組に役者を出演させ番宣にも力を入れ、本編も通常放送から3分早めた21時57分からスタートさせるなど、フジテレビの気合の入れようはかなりのものでした。やはり前クールの堤真一主演『リスクの神様』は一時、視聴率3%台を記録するなど大爆死していただけに、今回はなんとしても数字を取りたかったのでしょう」(テレビ誌記者)
その結果、視聴率14.7%を記録した裏番組の「偽装の夫婦」(日本テレビ系)には敗北したものの、「無痛」の11.6%は十分な数字といえるだろう。
だが放送後、ドラマでシリアスな刑事役を演じた伊藤淳史に対して、ネットでは「刑事役はほかにいなかったのか?」「チビノリダーは棒演技が目立つ」「まったく怖くない」と厳しい声が出ているという。
「脚本は概ね好評なのですが、伊藤の役に関しては厳しい声が飛び交っています。彼は『電車男』などコミカルなヘタレ役ばかりをやってきたことで、今回のキレやすい刑事役には違和感を覚える視聴者も多い。第1話では通り魔に銃を撃ったり、殺人犯を恫喝して殴りかかるなど演者の迫力が重要となるシーンが多数ありましたが、滑舌の悪さや身長の低さが目立ってしまい、一部の視聴者からミスキャストとの声が上がっているのでしょう」(前出・テレビ誌記者)
役者として幅を広げるため、今回の凶暴な刑事役に挑んだと言われる伊藤。ぜひとも最終回までには視聴者を納得させる演技が見られることを期待したい。
(森嶋時生)