神戸市須磨区の連続児童殺傷事件の加害者である酒鬼薔薇こと元少年A。出版自体に賛否が渦巻いた手記「絶歌」に続き、「存在の耐えられない透明さ」と題された公式ホームページを開設したことも騒ぎとなった。そこでは、本人の過去とはまったく関係のない書籍や映画のレビューまで公開、遺族や被害者を無視したその悠々自適ぶりが見る人をあきれかえらせたのだ。
ところが、その傍若無人ぶりはとどまるところを知らないようで、10月12日にそのHPから入会できる形で有料配信サービスを開始。さすがにこのニュースには怒りを抑えきれない一般市民が声を上げている。
「ホームページに寄せられた質問や意見などに本人が答えていく『元少年Aの“Q&少年A”』がその新たに開設した有料サイトです。月額購読料は800円。興味を持った人たちが気兼ねなく払える金額設定といい、まさに元少年Aの術中にハマるような流れですね。週に1回更新するようですが、今後はどうなっていくかはわかりません。しかし、本名も晒さず、おそらくまともな仕事もせず、サイトの会費でのうのうと食えるようになるのだとしたら、遺族や正義感の強い国民をこれほど逆なでする行為はありませんね」(週刊誌記者)
実際に、この有料サイト開設に擁護の声はほぼ皆無。「わかっちゃいたが、死刑にすべきだった!」「小学生を殺し、遺族を死ぬまで苦しませ、コイツは平然と生きている。こんな世の中は絶対におかしい」「お金を払う人は共犯だと思う」「少年法が悪魔を生かしている」「もう国が止めるしかない」など、悲鳴、絶叫ともいうべき非難轟々ぶりだ。
「最近、ネット炎上は儲かると平然と言い放つ芸能人も多いですから、狡猾な酒鬼薔薇がこうした世間の風潮に乗らないわけがない。シャバに出てみたら世間はネット全盛。悪人が身を隠して儲けられる世界になってました…というならはやり切れないものを感じます。ただし彼の場合は、炎上商法というより“殺人商法”だと思いますが」(前出・週刊誌記者)
元少年Aの話題になるたび何度も書くことになってしまうが、はたして遺族はこの現実にどんな思いでいるのだろうか。
(村岡タクミ)