今夏、「9月退社報道」でその行く末がにわかに注目されたフジテレビの加藤綾子アナ(30)。結局、何事もなかったかのようにフジの「顔」として「めざましテレビ」に出演しているが、騒ぎが一段落したと思いきや、今度は「他番組への移籍」情報が浮上。激しい局内争奪戦が繰り広げられているのだった。
フジ局員が「カトパン騒動」の「その後」についてこう証言する。
「来年3月に『めざましテレビ』を卒業する方向で進んでいます。彼女は以前から『体力的にもう限界だから降板したい』と上司に直訴しており、上層部も了承する形になりました」
これまで加藤アナは、入社年の08年10月から「めざにゅ~」に起用されると、現在に至るまで7年間、早朝番組に出演。気がつけば「女子アナ30歳定年説」の年齢を迎えていた。エースとして成長した一方で、仕事の負担は重くのしかかっている。
「平日は深夜に起床して、午前4時に出社。レギュラー番組のほか、CS放送やナレーションの仕事を引き受けることも。3年前には年末年始の特番で40本のオファーを受けるなど、引っ張りだこの状況が続いています」(前出・フジ局員)
昨年10月には「めざましテレビ」の生放送中に倒れて途中退席したこともあった。周囲には、
「『めざまし』を長くやりすぎたかな‥‥。肉体の疲労が取れないし、土日の休みにも眠れなくなっている」
と不安を漏らすことがあったという。局内でも体調を心配して配慮しているようだ。
「なるべくロケの仕事を入れないようにしたり、番組で用意したケータリングメニューが肉ばかりの時は、肉が苦手な彼女のために、スタッフが特別に魚の弁当を用意して気遣っています」(番組関係者)
それでも仕事量の多さにパンク寸前の状況は変わらず、チラつくのは「フリー転身」。7月15日には、スポーツニッポンが「カトパン退社」と報じ、局内に激震が走った。慌てて火消しに躍起になったのは、亀山千広社長。翌日の定例会見で全面否定すると、加藤アナから「思い当たる節がないので、私がびっくりしています」というメールが届いたことまで明かした。だが実際に加藤アナは、水面下でフリー転身を模索していたのだ。芸能プロ関係者が明かす。
「複数の芸能プロダクションと接触していたようです。有力だったのは、ミュージシャンや有名俳優が多く在籍する大手事務所。ただ、スポーツ紙に“スクープ報道”が出たことで、話は流れてしまった」
10年末に退社してフリーになった先輩の高島彩(36)も「引き止め工作」に一役買ったという。
「カトパンは事務所の選び方や辞めるタイミングを相談したそうです。それにアヤパンが『まだそのタイミングじゃない。今は焦らずに原稿を読む技術を高めるべき』とアドバイスを送っていた」(前出・フジ局員)
局アナ時代に人気だった西尾由佳理(38)や田中みな実(28)がフリー転身後にパッとしない状況も、退社の決断を鈍らせたという。