「小学館DIMEトレンド大賞」の発表が都内で行われ、女優の土屋太鳳が「今年を代表する女優」として「話題の人物賞」を受賞した。その席で土屋は「夢のよう。恩返しができる女優になれたらいい」と喜びを語り、「これからも全力を尽くしたい」とコメントを締めたのだった。
土屋といえばNHK連続テレビ小説「まれ」で主演を努めて以降、一躍脚光を浴び、現在は高視聴率ドラマ「下町ロケット」(TBS系)にも出演するなど、その知名度たるやまさに「国民的女優」の仲間入りを果たしたと言っても過言ではない。
しかし、そのバツグンの知名度や演技力が女優としての「人気」につながっているのかというと、いささか疑問の声もあがっているという。
「『まれ』は物語のわかりにくさや主人公のいきあたりばったりに見える言動から、多くの視聴者をイラつかせ、“迷走している”と批判を浴び続けながら終わっていきました。そのため、一貫性のない主人公の印象が土屋にも投影されてしまい、いまいちネットユーザーである同世代からの共感を得られなかった印象です」(エンタメ誌ライター)
視聴率とは裏腹に、放送終了後もネット上で「まれ」批判、あるいはヒロイン批判が続いた背景には、こうした理由もあったのかもしれない。しかも、その余波は「下町ロケット」にも及んでいるという。
「土屋は『下町~』で阿部寛の娘役として出演していますが、父親にヒステリックにキレて怒鳴り散らすだけの出番に『話の腰を折るな!』『土屋のくだり、いる?』『キーキーわめくだけで鬱陶しい』『親子の絆とかいいから』といったアンチのツッコミがネット上に寄せられています。これもストーリー上の大事な伏線なんですがね‥‥」(テレビ誌ライター)
本人と役柄が重なって見られるのなら“女優冥利に尽きる”と言いたいところだが、前述の受賞ニュースにも「今年を代表する“ゴリ押し女優”の間違いだろ」などといったアンチの書き込みが止まないのは、なんとも悩ましいところかもしれない。
(佐藤マコト)