浮き沈みの多い芸人界にあって、イジられキャラとして根強く活躍している狩野英孝。ところが、彼のプライドの高さが、今後の仕事に支障をきたすかもしれないという。
その予兆は、バラエティ番組「ざっくりハイタッチ」(テレビ東京系)での狩野の暴露話で見られた。同番組によると、狩野は“夜の店”でイジられたことに怒り、退店したと明かした。その詳細は、店員が意図的に狩野の楽曲のカラオケを流し始めたらしく、狩野はそのことに腹を立て「誰でもイジらせるような安い芸人ではないので帰ります」と言い捨て、その場を後にしたという。
しかし、狩野といえば、有吉弘行から「第二の上島竜兵」「出川哲朗の後継者」などと称されるほど、いじられた後の天然かつポンコツな言動で場を盛り上げてくれる芸人でもある。
上島も出川も一般人からイジられることもイジられ芸人の一部だと心得ているだけに、今回のブチ切れ告白によって、彼のキャラが疑問視されるのではというわけだ。
「過去にも狩野は、13年に放送されたバラエティ番組『ゴッドタン』(テレビ東京系)で、グラドルに『アイドル風情にイジられたくない』と暴言を吐いていました。ですが、その後は彼女に『イジってもいいけど、ちゃんと笑いにしてほしい』と発言し、芸人としてのプライドの高さを垣間見せてましたね。しかし今回の件は話し合いの余地もなく、ブチ切れて退店。明らかに以前よりもイジられることへの抵抗が強くなっていますね。テレビで彼のイライラを視聴者が感じていることがネットなどにも書き込まれています。たとえば、アンジャッシュの児嶋一哉のようなネタのキレ芸ならいいのですが、今の狩野は一般人が街で見かけても、どう声をかけていいかわからない雰囲気ですね」(芸能ライター)
確かに面識のない人間にイジられるストレスは一般人にはわからないだろう。しかし、なんといっても本職の芸人。イケメンマインドはかなぐり捨てて、ラーメンかつけ麺気分で、大衆と接してもらいたいものだ。
(権田力也)