女優の吉田羊が、12月14日に開催される日本有線大賞のMCに起用された。いまやドラマに欠かせない女優として存在感を発揮し、化粧品のCMにも起用されるほどの美貌でも評価の高い吉田。ヒツジストと呼ばれる熱狂的なファンも多い彼女がいま、別の角度からも注目されている。テレビ誌のライターが語る。
「いわば“吉田羊枠”とも言うべきポジションを、制作側が意識するようになってきています。年齢非公表の吉田ですが、世間の認識はアラフォー世代。そのアラフォー女優が演じる役柄に、新たな息吹をもたらしているのが吉田羊というわけなんです」
この吉田羊枠とは、「頼りがいがありつつ親しみも感じさせるアラフォー女性」のこと。さらに高い演技力を備えていることも重要となる。なかでも重要なのは、親しみやすさという要素だろう。女優への取材経験も多い女性誌ライターが指摘する。
「吉田さんは、檀れいさんやかつての黒木瞳さんのような余人を寄せ付けない気高さとは無縁なところも人気の秘密です。上司にしたい女優ランキングで黒木さんは1位の常連でしたが、女性から見ると黒木さんが上司なのはちょっとキツい。その点、吉田さんは上司としても同僚としても、上手くやっていける感じがしますね」
そんな吉田のような妙齢の女性枠が最近、テレビの現場でも重視されているのだという。前出のテレビ誌ライターが解説する。
「キャスティングの際にも多くのドラマで吉田羊の名前があがることが多いようです。他の女優を充てる場合も、彼女にイメージが近い人が選ばれるケースが増えていますね」
この吉田羊枠にあたる有名女優としては鈴木砂羽があげられるほか、まだ30代ながら佐藤仁美や山口紗弥加もこの枠に入るだろう。いずれも経験豊富なベテランだが、若い頃のイメージをあまり引きずっていないことがポイントとなるようだ。さらに今後、第二第三の吉田羊を発掘する動きもあるという。
「吉田羊枠のポイントは、妙齢になってから表舞台に登場した吉田のように、若かった時のイメージを引きずっていないこと。その点で篠原涼子や永作博美らとは別枠なんです。また、求められる要素を備えていれば有名無名を問わないので、アラフォー女優にとっては大きなチャンスとなっています」
今後のドラマには、無名ながら美人で存在感のある妙齢女性が数多く登場することも期待できそうだ。
(白根麻子)