続いて、2位は横山やすし・西川きよしの最強コンビ。「やすきよ」をもう一度見たい、との熱烈アンコールが集まった。
「テレビで死ぬほど大笑いしたんは、後にも先にもこの2人だけですわ。『ドアホ! 怒るでしかしっ』と言いたい放題のやっさんを『小さなことからコツコツと』という性格のきよしが、うまくもり立てる完璧なコンビでしたわ」(大阪府・サービス業・56歳)
このように、コンビ再演を願う声もある一方で、
「やっさんが『久米宏のTVスクランブル』に泥酔状態で出演。久米に暴言を吐いていたのにはビックリした。酒に酔っては、タクシー運転手と何度も問題を起こして謹慎、そして吉本追放に。それでも嫌みのないやっさんの無頼漢ぶりに男ボレした」(愛知県・自由業・73歳)
世間は漫才をしのぐ、トラブル続きのやっさんの生き様にも、魅了されたのだった。
ドーンと3位に飛び込んだのが、萩本欽一・坂上二郎のコント55号だ。
「それまで見たことがない立体的なコントだった。欽ちゃんと二郎さんが、空中に飛び上がってドカーンとぶつかる激しい動きに、ワクワクハラハラした」(群馬県・紡績業・55歳)
しゃべりにアクションを取り入れた笑いは、当時、革新的だった。
「実際、あまりに激しく動くので、舞台上に目印のテープが張ってあった。ところが2人は舞台から飛び出す勢いでぶつかり合い、本当に画面から飛び出してしまった。カメラマンは困ったもんだという顔をしていたが、視聴者にはバカウケだった」(ライター・山中伊知郎氏)
第4位にはハナ肇とクレージーキャッツの登場だ。
「何といっても植木等の軽快なスーダラ節が最高! 仕事がうまくいかなくっても『サラリーマンは気楽な稼業』と思って気を紛らわした」(青森県・無職・72歳)
もちろん、植木だけでなく、他のメンバーも人気絶大。
「谷啓の『ガチョーン』は、今でもマネするくらい大好き。正月のかくし芸大会では、銅像姿のハナ肇がメタクソにイジり倒されるのが最高だった。今はイジメを助長するとか問題視されるから、もう見られないんだろうね。残念!」(東京都・小売業・53歳)
お笑い不況の時代こそ、無責任でも黙って俺についてこい! と言い放つカリスマが欲しいところだ。