成人の日の1月11日、毎年恒例の「期待の新成人」ランキング(ORICON STYLE)が発表された。1位を獲得したのは歌手で女優の大原櫻子。若手演技派の呼び声も高い女優の橋本愛、AKB48の入山杏奈、乃木坂46の生駒里奈らを抑えてのトップに躍り出たのだ。
10~50代の男女1000人によるインターネット調査で、年明け早々に行われたこともあり、大原の「NHK紅白歌合戦」初出場、紅組トップバッター出演の晴れ姿が鮮明だったようだ。
「選考理由は、類まれな歌唱力とフレッシュな演技、今後大いに成長が期待される未知数の魅力が評価された。デビュー映画『カノジョは嘘を愛しすぎてる』のヒロインオーディションで約5000人の中から選ばれた実力の持ち主。昨年3月発売のファーストアルバム『HAPPY』ではオリコンチャート2位を獲得、新人としては異例の10万枚突破の出荷記録を打ち立てている」(音楽ライター)
大原は1月9日から、岸谷五朗と寺脇康文による演劇ユニット「地球ゴージャス」の新作公演「The Love Bugs」で初舞台に挑戦している。あの辛口の岸谷が「毎日毎日、稽古場ですごい吸収力。音をたてて成長している。千秋楽を迎える頃にはどれだけすごい女優になるのか」と舌を巻くほどの女優ぶりを見せているのだ。
1月10日の20歳の誕生日には、開演前と開演後に二度もお祝いされる特別待遇を受けるほど。同舞台では、ダンサーを従え、歌って踊って演技して、1300人の観客を堪能させる芸達者なところを披露した。2月24日まで都内で上演した後、3月からは名古屋、福岡、大阪を回る。
「昨年、初舞台に挑戦した吉高由里子は声が小さ過ぎてセリフの通りもよくなく、そのうえ演出家ともめたりと最悪の舞台デビューだった。その点、大原は子供時代、声がよく通ることから、友達に『うるさくらこ』と呼ばれていただけあって、発声はバッチリ。態度も素直で、いつもニコニコ笑顔を絶やしません。ミュージカル女優を目指したこともあるだけに基礎もできており、教えがいがある逸材。誕生日を二度もお祝いされたのもスタッフ、キャストにかわいがられている証拠ですよ」(演劇ライター)
昨年出演した月9ドラマ「恋仲」(フジテレビ系)では、ヒロインの本田翼がかすむ存在感を見せつけていた。今後が大いに楽しみだ。
(塩勢知央)