長崎県佐世保市に本社を置く通信販売会社大手の「ジャパネットたかた」の創業者で前社長の高田明氏が、1月15日に最後となるテレビショッピングの出演を果たし、テレビ出演を引退した。
高田氏は昨年1月に長男の高田旭人氏に社長の座を譲り、その後1年間限定でテレビ出演すると明言していたが、今回でその宣言どおり、引退するという運びになった。
高田氏といえば、特徴のある甲高い声で商品紹介する姿のインパクトが強い。ものまねでもネタにされるなど、テレビ通販の歴史を変えた“国民的セールスマン”といってもいい人物だ。
「11年の東日本大震災の時は義援金5億円寄付したことで、イメージも爆上げでしたね。以前には、ものまねタレントのビューティーこくぶとCMで共演するなどして懐の深い男と絶賛されるなど、好感度が非常に高い経営者でした。そんな高田氏抜きのテレビショッピングに普段商品を買っていたわけではない人たちも寂しさを覚えているようです」(週刊誌記者)
ネット上では「正直、高田さんが熱心に商品紹介している姿から勇気もらってた」「あの声がもう聞けなくなるのはなんか寂しい」「二度と見られないなんて、SMAPの解散よりショックなんですけど」と、想像以上の愛されぶりだ。
「ネット上には反映されていませんが、とくに通販生活を実践している地方の年配者たちからは惜しむ声が多いようですね。デパートなどでも中高年はそうですが、なじみの店員さんから買う、ということができなくなるわけですから」(経済誌記者)
そんな高田氏だが、今後の活動については具体的に決まっていないとのこと。しかし、昨年の社長退任時に自身の事務所「A and Live」を立ち上げており、詳細は不明だが今後も精力的に活動していくことが予想されている。
今までとはまた違った形でバラエティ番組などに出演を果たしてくれることも期待したいところだ。
(本多ヒロシ)