古巣への復讐の炎に燃える清原に手を差し伸べたのが、芸能界の大物たちだったというのだ。
「清原は素行の問題もあり一昨年かぎりで、一部スポーツ紙との契約が外れました。すると芸能マターで別のスポーツ紙を紹介され、インタビューや記事を積極的に取り上げてもらうなど、昨年から追い風が吹き始めたんです。昨年大みそかに開催された新格闘技イベント『RIZIN』からもエキシビションで出場オファーまで来たといいます。結果的に今回の出場は見送りましたが、今後、リング上でのアームレスリングなど可能なパフォーマンスを披露する企画が練られるでしょう」(スポーツ紙デスク)
そしてついに、1月11日には名球会のイベントにも参加した。だが、巨人同様、名球会からも清原に対する風当たりは強い。
「その要因の一つが、13年に行われた一部週刊誌での暴露トークです。タブーを恐れず、中日・落合博満GM(62)の性癖を放言するなどして、球界から大ひんしゅくを買った。名球会の重鎮は清原を呼び出して説教をしたといいます」(球団関係者)
そんなアウェー環境でも清原が同イベントに参加したのは、心強い後方支援があったからだろう。
「芸能マターの働きかけによって、事前に長嶋茂雄氏(79)に話が伝わり、清原を激励する“絵撮り”が行われました。ミスターは巨人の終身名誉監督とはいえ、球界では別格の存在。清原vs巨人という構図に巻き込まれることなく、清原が球界に対してみそぎを果たしたようなツーショットを演出してくれたんです」(民放局関係者)
ここまでお膳立てができたら、あとは上昇気流に乗るだけだろう。
「都内にある行きつけの韓国料理店でも、最近の清原さんは表情が明るく、『ブログで反響があった』とか『(離れて暮らす)息子たちと会った』などと口にして、食欲も旺盛のようです」(同店の常連)
そんな清原に、球界から熱視線が送られているとの仰天情報も浮上している。
「聞こえてきた話では、オリックスと西武が清原の人気面を欲しがり、監督案を検討中というのです。古巣・西武の場合、近年は再上場の攻防の中でコンプライアンスを遵守し、問題ある選手や関係者は排除してきた。そのため、にわかには信じがたいのですが、それ以上に人気面を回復させることが株主に対する誠意だという見方なのでしょう。よしあしは別として、清原人気は高いですからね」(パ・リーグ関係者)
自業自得の側面があったにはせよ、一度どん底に沈んだ清原は前を見て進むしかない。
「かつて清原さんは仲間内で『俺は世の中のいろんなプレイを全部経験した。やり残したことはない』とまで豪語していたそうです。復活が見えてきた今こそ、無欲の境地で、野球と向き合う機会ではないでしょうか」(球界OB)
清原再生計画の行き着く先には、はたしてグラウンドで躍動する番長の姿が見られるか──。