「開運!なんでも鑑定団」(テレビ東京系)の番組制作責任者が、2年に渡って司会を務める石坂浩二のコメントを意図的に編集でカットするように指示していたという“陰湿イジメ”が話題になっているが、テレビ業界からは“こういった事実はよくあること”だという意見を耳にする。
「雛段がウリのバラエティ番組では、プロデューサーお気に入りのタレントのコメントを意図的に使って、テロップでコメントをフォローするなんて編集の基本中の基本。他から爆笑しているタレントの顔を持ってきて、そのタレントがさも受けているように見せることで、編集するディレクターもプロデューサーのご機嫌をとると言うわけです」(制作会社スタッフ)
なるほど、そのあたりをチェックしながらバラエティ番組を観ていると、どのタレントがプロデューサーの“オキニ”なのかが見えてくるかもしれない。
「一番厄介なのは、スポンサーや視聴者の意向をくみ取らないといけない場合です。たとえば、次男が不祥事を起こしたみのもんたの場合、TBSの報道番組『朝ズバッ!』や『サタデーずばっと』は降板となりましたが、唯一、残っているレギュラー番組『秘密のケンミンSHOW』(日本テレビ系)ではみのさんの出番はあの事件以来編集で大幅にカットされています」(テレビ局関係者)
確かに出演者が大勢出ているため、あまり気がつかなかったが、そう言われてみれば確かにそんな気もする。
「司会進行は、もう一人のMCである久本雅美が仕切っていますし、地方の特産品を食べている姿は目にするものの、コメントがあまり使われていませんね。そこにはスポンサーへの配慮、そして『みのもんたを出すな』という視聴者からのクレームへの気配りが見られます」(前出・テレビ局関係者)
本人は“いつか報道番組に返り咲く”と鼻息は荒いが、現在の扱いは石坂浩二とほとんど同じになっているようだ。