NHK朝ドラ「あさが来た」に、主人公・あさの長女役で1月30日から出演している小芝風花。2011年にオスカープロモーション主催のオーディションでグランプリとなった逸材だが、初主演映画「魔女の宅急便」ではヒロインのキキからかけ離れ過ぎているとの声があがるなど、当たり役に恵まれていないのが現状だ。そんな小芝について、テレビ誌のライターが解説する。
「田舎臭ささえ感じさせる素朴な表情が小芝の持ち味で、オスカーには珍しいタイプです。そんな見た目が受けるのか、きものクイーンコンテストのサポーターや神社の七五三広報大使、農協の『みかん広報委員』などを歴任。興行的にはイマイチだった『魔女の宅急便』でも日本映画批評家大賞の新人女優賞を獲得するなど、ちゃんと仕事を選べば評価されるタイプなんです」
その小芝が「魔女の宅急便」で主演を務めたときは、またもやオスカー得意の「ゴリ押し」と批判されたもの。そのオスカーでは先輩の武井咲が主演した昨夏のドラマ「エイジハラスメント」(テレビ朝日系)は一度も2桁視聴率を取れずに惨敗。剛力彩芽主演で4月スタートの「ドクターカー」(日本テレビ系)は早くも爆死必至と言われている。となると、「あさが来た」での小芝も批判されているのか。テレビ誌のライターが続ける。
「朝ドラでの小芝はかなり好評ですよ。明治時代の少女という役に、彼女の見た目や雰囲気がピッタリとハマっているんです。それでいてドラマを壊さない演技力も持ち合わせているので、小芝のことを知らない視聴者にも『可愛らしい娘っ子さん』として受け入れられています。やはり本人に適した役を与えるのがいかに大事なことかということですね」
ちなみに剛力は「ドクターカー」にて、シングルマザーの新米医師というかなり無理のある役を強いられている。ここは小芝の成功を見習って、剛力にも彼女らしい役を見つけてあげてもらいたいものだ。ただし調理パンを手に踊るという役はやめておいたほうがいいかもしれない。
(金田麻有)