ついに、日本テレビの上重聡アナ(35)が、3月いっぱいで朝の情報番組「スッキリ!!」を降板すると報じられた。持ち場を失った醜聞アナを待ち受けるのは‥‥。
上重アナは昨年3月30日から、加藤浩次とコンビを組んで同番組の司会を担当することになった。ところが、司会就任直後、「週刊文春」の報道で、同番組スポンサーの元会長から約1億7000万円を無利息で借り、都内に高級マンションを購入、さらには同会長名義の高級外車で通勤していることが明るみに出たのだ。
「上重は、すぐに『スッキリ!!』内で『私の個人的事情で、疑念を抱かれたことを反省し、今後とも頑張っていきます』などと生謝罪しましたが、局には『降板すべきだ!』と抗議が殺到したんです。さらには、当時交際していたモデルが日テレのCMに出演していたこともあって、“口利き”まで疑われた。それでも上層部は『文春の思いどおりにはさせない』との意向と、上重を将来のエース候補として育てていく方針だったので降板させず、昨年9月末に問題のマンションを売却したこともあって不問に付して終結させようとしていました」(日テレ関係者)
とはいえ、問題発覚当初こそ、加藤が上重アナをイジッて笑いを取ろうとする場面もあったが、かえって現場の空気は重くなるばかり。徐々に上重アナがハレモノ扱いされるようになっていったのだ。
「それに伴って、画面に映る頻度も激減した。最近では進行以外によけいな発言の機会も与えられないような状況です。『さすがに、このままではマズい』という上層部の判断で3月いっぱいでの事実上のクビが決まった」(前出・日テレ関係者)
かつてはPL学園のエースとして活躍。横浜高校時代の松坂大輔と投げ合い、甲子園を沸かせたこともあり、昨夏の甲子園開幕直前には、この逆境のタイミングにもかかわらず、高校球児時代を振り返った著書「怪物と闘ったPLのエース 壁と挫折の連続だった私の野球人生」(竹書房)を発売したのだが‥‥。
「発売記念イベント等を開催してPRすることが決定していたが、“利益供与問題”の余波で一切のPR活動がNGになってしまった。そのせいかは定かでないですが、著書は鳴かず飛ばずで終わったようです」(出版関係者)
そもそも「スッキリ!!」に起用された背景には好感度の高さがあったはずだが、その強みすら半ば消失。総合司会を名乗りつつ、顔をこわばらせて置物のように座っているだけでは番組に不要であろう。
「『スッキリ!!』降板劇は、アナウンサーとして使いみちがないことを宣告されたようなもの。だから局内で『4月にアナウンス部から異動する』とささやかれだしたんです。異動先として最有力なのは記者職だそうで、アナウンサーのようにチヤホヤされることもなく、頭を冷やすいい機会になるでしょう」
こう話す、先とは別の日テレ関係者は、球児だった上重アナの特性を最大限に生かせそうな異動先まで浮上していると語る。
「日テレは14年、きたる20年の東京五輪に向け、局のPRも兼ねて、大手フィットネスクラブ『ティップネス』を買収し、完全子会社化したんです。昨年春の人事で、さっそく管理職クラスの数十人が出向を命じられている。今年も春の人事で同社への異動がありそうで、上重アナもその候補に入っているそうです。上重アナが野球教室でもやれば話題になりますよね」
テレビでは笑顔も痛々しくなってきた上重アナだが、体を動かしながら振りまく笑顔は似合いそうだ。スッキリと異動できれば、案外、天職なのかも。