フリーアナの夏目三久が、2011年4月からレギュラーを務めてきた「マツコ&有吉の怒り新党」(テレビ朝日系)を3月30日の放送回をもって卒業した。その夏目は、局アナ時代にゴム製品を手にした姿をスクープされ、それが原因で日本テレビを退社。そんな夏目に真っ先に手を差し伸べ、有能な仕切り役だと証明したのが、この「怒り新党」だった。テレビ誌のライターが解説する。
「もはやスクープの影響を完全に払拭した夏目ですが、復帰後最初の番組で有吉と組めたことが大きかったと思います。有吉は夏目に対して変に気を遣うわけでもなく、かといってスキャンダルの話題を無視するわけでもなく、番組中で『これ以上言ってくるヤツはダサイ!』と断言して彼女を守りました。もちろんマツコ・デラックスも同様に夏目を守りましたが、有吉に関してはほかにも、何人もの芸能人に救いの手を差し伸べているんです」
その一例が「有吉ジャポン」(TBS系)の田中みな実だろう。かつて同局の局アナとして看板番組「サンデージャポン」にも出演していた田中だが、フリー転身後はパッとせず、出演番組も打ち切り続き。そのなかで「有吉ジャポン」に関しては、局アナ時代から引き続き出演し続けており、存在感を維持できているのだ。さらに有吉が恩恵を与えたタレントとして、前出のテレビ誌ライターは意外な名前をあげる。
「それはAKB48です。3月29日に最終回を迎えた『有吉AKB共和国』(TBS系)にて高橋みなみは、『有吉さんのイジりが一番好きでした』と告白。ほかのメンバーも、突き放すようで意外に気を遣っている有吉のイジり方に気持ちを救われるケースが少なくなかったようです。同様に『有吉反省会』(日本テレビ系)にもアイドルが多数出演しており、ぱいぱいでか美のように同番組がブレイクのキッカケになった例もあります」
今となっては意外だが、有吉がテレビに復帰し始めたころは「アイドルの穴」や「アイドル☆リーグ!」(いずれも日本テレビ系)など、アイドル系バラエティが活躍の場だった。この時期に女性の扱いが鍛えられたのか、それとも元から得意だったのかは不明だが、若手女性タレントの気持ちを汲み取れるMCとして、今後も有吉の番組には出演希望者が殺到しそうな勢いだ。
(白根麻子)