声優で女優の平野綾が4カ月間のニューヨーク短期留学に赴くことが発表され、ファンの間からはつかの間の「綾ロス」を憂う声が聞こえている。出演中のミュージカル「エドウィン・ドルードの謎」は5月15日が千秋楽となっており、11月11日には次の出演作が始まるため、留学時期は6~9月になる可能性が高そうだ。
そんな平野に対し、「留学って何を勉強するのか?」という疑問の声も沸きあがっている。語学留学だとすれば、現地の年度初めにあたる9月にまたがるのは不自然だし、このタイミングで長期休暇を取る理由も特に見当たらない。そんな彼女の留学理由を「ミュージカルの本場・ブロードウェイで学んだという箔を付けるため」と推測するのは、ミュージカル事情に詳しい音楽ライターだ。
「最近ではミュージカル女優としての活動がメインになっている平野ですが、ちゃんとした訓練を受けた経歴を持たないことが弱点です。子役経験はあるものの、宝塚や劇団四季出身のキャストが立ち並ぶミュージカルの世界では明らかに見劣りするのが実情。歌に関しても声優としては上手いかもしれませんが、劇場での独唱を任されるレベルには達していません。しかし、動員力はあるので実力に見合わない主役級を任されることも多く、それが本人にとってジレンマになっている可能性は高いでしょうね」
ニューヨークにはダンスや歌のレッスンを受けられる短期留学コースが多数用意されており、その期間も1週間から数カ月間と多種多様なので、留学時期が限定される平野にとっては絶好の場所となる。また、次回作の「マーダー・バラッド」は歌だけでセリフを繋ぐ“ソングスルー”が特徴で、日本では上演例が少ない方式。それゆえ同種のミュージカルをニューヨークで観賞することも立派な勉強になると言えそうだ。
「本人は今回の短期留学に本気の構えでしょうけど、4カ月程度では付け焼き刃に過ぎないのも事実。帰国後に出演する『マーダー・バラッド』では劇団四季の主役を歴任した濱田めぐみなど共演者が大物揃いですから、ここで結果を残さないことにはニューヨーク留学が単なる物見遊山だったと批判されるのは火を見るよりも明らかでしょう」(前出・音楽ライター)
現地には日本人旅行者や駐在員も多く、平野が遊び歩いているようではすぐに見つかってしまう可能性も高い。この4カ月間は悪い噂が立たないよう、真剣に取り組む姿勢を忘れないでもらいたいものだ。
(金田麻有)