画面の隅のめんこい娘がアレヨアレヨという間に主演女優へ。まるで出世魚のように大躍進を遂げ、大河ドラマにまで進出したのが、若手女優の松岡茉優(21)だ。
「今、民放ドラマのキャスティング現場では『この娘、朝ドラのオーディションを受けているところなんです』というのが駆け出し女優の売り文句になっているんです」(民放局ドラマプロデューサー)
土屋太鳳(21)、波瑠(24)、高畑充希(24)などの主演組はもとより、最近は吉岡里帆(23)、早見あかり(21)、清水富美加(21)、芳根京子(19)と、脇役としてNHK朝ドラに出演した女優にまで、この「朝ドラ出世魚の法則」は拡散している。今春のドラマでは民放各局でこうした朝ドラ出身女優の活躍が目立つが、この流れの発端は3年前の「あまちゃん」にあったという。
「松岡は『あまちゃん』では、主演の能年玲奈(22)と結成した売れない地元アイドルのリーダー役でしたが、このドラマの大ヒット後は『問題のあるレストラン』(フジテレビ系)、『コウノドリ』(TBS系)などの民放連ドラに立て続けに出演した。さらにはCMやお笑い番組の司会など、仕事を一挙に広げています」(芸能デスク)
このほか、有村架純(23)、橋本愛(20)、足立梨花(23)などが「あまちゃん」出演を契機に名を売ったが、
「確かに最大の出世女優といえば、昨年の映画『ビリギャル』で大ブレイクした有村が筆頭です。しかし、今年1月スタートの主演ドラマがフジの月9史上最低視聴率を記録する大コケとなり、勢いでは松岡が一挙に抜き去りそうな人気なのです」(前出・芸能デスク)
事実、松岡はまさに引く手あまた。6月からはNHKドラマ「水族館ガール」の主演、さらには大河ドラマ「真田丸」への出演も決定している。もちろん大河ヒロインは真田信繁を演じる堺雅人の幼なじみ役、長澤まさみ(28)だが、松岡はその信繁の正室を務めるだけに、役どころでは「格上」という出世ぶりなのだ。
勢いのみならず、女優としての実力も折り紙つきで、
「子役をしていた妹の付き添いで来たところを事務所に『お姉ちゃんもどう?』とスカウトされたことがデビューのきっかけで、実は芸歴13年の子役出身。『おはスタ』(テレビ東京系)のおはガールとして活動していたことも隠そうとしません。まだ濡れ場は演じていないものの、映画『桐島、部活やめるってよ』では東出昌大(28)を相手に大胆なキスシーンを熱演している」(前出・芸能デスク)
昨年5月に出演したトーク番組「ボクらの時代」(フジ系)では、
「すごくほれた脚本だったりとか、すばらしい環境だなと思ったら全然脱ぐよ。恥ずかしいけどね」
と、女優としての意気込みを隠すことなく激白している。これまでグラビアなどでの水着仕事すらないだけに、実現すれば文字どおり「初脱ぎ」となるが‥‥。
芸能評論家の佐々木博之氏が、彼女の今後を占う。
「脱ぐかはともかく、女優としては素朴で地味ですが、それだけにどんな役でも演じられる万能型。流行の『昭和顔』女優として、尾野真千子(34)のような実力派として活躍しそうです」
大河初出演でイナダがブリに成長する演技を見せてくれるか!?