木曜深夜ドラマの「ドクターカー」(日本テレビ系)といえば、剛力彩芽が得意の“ゴリ押し”で主演を務め、安っぽいセットなど制作費の切り詰めが露呈するなど悪評ぷんぷんの作品だったはず。
ところが、意外にも視聴率が善戦しているというから驚きだ。テレビ誌のライターが耳打ちする。
「5月26日放送の第7話は2.7%に沈みましたが、実はこれが初の3%割れ。平均視聴率は3.5%で、24時台のドラマとしては善戦と言える数字です。同じくナイトドラマで前田敦子主演の『毒島ゆり子のせきらら日記』(TBS系)が平均2.6%ですから、剛力の圧勝ですね」
24時台の視聴率をゴールデンタイムに換算する際は、2.2倍するものとされている。すると「ドクターカー」は平均7.7%に相当し、福山雅治主演の「ラヴソング」(フジテレビ系)が記録した月9ドラマ最低視聴率の6.8%を上回っているのだ。まさか剛力が福山にも勝つとは驚きだが、そんな好評の理由はどこにあるのだろうか。
「見どころは中村俊介の演じる総合病院のドラ息子が、剛力を毎回のようにイジメ抜くところでしょう。笑顔が魅力的といわれる剛力ですが、実は不幸顔もよく似あう顔立ち。その剛力が理不尽な扱いを受けて苦しみつつ、最後には活躍するという分かりやすい浪花節が、今どきのドラマらしくない分かりやすさを生み出しているそうです」(前出・テレビ誌ライター)
医療シーンにおかしな描写が多いと酷評される「ドクターカー」だが、真の主題は剛力に退職を迫る“ブラック職場”なのかもしれない。そんな剛力には今後、不幸な役が次々とゴリ押しされそうだ。
(白根麻子)