リオ五輪にて8月16日、高橋礼華、松友美佐紀の「タカマツ」ペアが女子ダブルス準決勝で快勝し、銀メダル以上を確定。ロンドン五輪の藤井・垣岩ペアに続くメダル獲得という快挙を達成した。
惜しむらくは、同じ16日に女子卓球団体で福原、石川、伊藤の日本代表チームが銅メダルを獲得したことで、女子バドの快挙が霞んでしまったことだろうか。だがバドミントンのファンによると、本当の不満は別の点にあるというのだ。スポーツライターがその気持ちを代弁する。
「メダル獲得という快挙にも関わらず、未だに8年前の“オグシオ”を引き合いに出す報道が少なくないのです。しかしオグシオは北京五輪で5位入賞に終わっており、実績ではタカマツのほうが断然上。そもそもタカマツペアは世界ランキング1位の実力ですから、オグシオと比較するのは失礼ではないでしょうか」
そのオグシオと言えば、競技続行を目指した小椋久美子と、芸能界入りを志向した潮田玲子との間に溝ができ、北京五輪後にペアを解消したことは広く知られるところ。今回のリオ五輪ではその小椋が女子バドの解説を担当している。その光景についてスポーツライターが続ける。
「メダルには届かなかったとはいえ、国民の目をバドミントンに向けさせたという点で、オグシオの功績は偉大です。潮田はその後の迷走でミソを付けましたが、バドミントン界に残った小椋がタカマツの試合を解説した姿には、伝統の継承を感じました。ぜひ小椋の目の前で悲願の金メダルを達成してもらいたいものです」
タカマツペアにはぜひ、真のオグシオ越えを達成してもらいたいものだ。ガンバレニッポン!
(白根麻子)