事前の予想を覆し、メダルを量産しているリオ五輪の日本代表陣。銅メダルに輝いた卓球女子団体ではエースの石川佳純が試合前に倖田來未の楽曲で精神統一を図っており、勝利の女神となった倖田も日本代表チームを祝福した。
一方で、とくに何をしたわけでもないが、何もしなかったことで日本のメダル量産を後押ししたと絶賛されている女性タレントがいる。それは“デスブログの女王”こと東原亜希だ。彼女のブログに取り上げられたり、彼女に関わったりした人物には不幸が訪れることは、今や日本人なら誰もが知る常識。そんな東原の五輪伝説を芸能ライターが耳打ちする。
「アテネ五輪ではのちに結婚する井上康生がメダルなしの惨敗に終わりました。北京五輪では女子マラソンの野口みずきを激励して故障させたり、男子体操を現地観戦して内村航平があん馬で落下するなど、数々の伝説を残しています。その威力は間接的に働くこともあり、サンヨーの炊飯器を使っているとブログに書いたことで、三洋電機バドミントン部所属の小椋・潮田のオグシオペアが北京五輪でメダルを逃すという悲劇も巻き起こしています」
その東原の夫・井上はいまや、柔道の男子代表監督という要職を務めている。それゆえ日本代表陣が惨敗するようであれば、矛先が東原に向かうのは確実。ここで東原が取ったのは、徹底的に五輪の話題を避けるという策だったのである。前出の芸能ライターがその結果を報告する。
「五輪の期間中、東原のブログは徹底して子育てなど身の回りの話題に終始していました。その効果は明らかで、男子柔道は全階級でメダル奪取という快挙を達成。さらに他の競技にもその効果は波及し、水泳でもメダルを量産したのはご存知の通りです。ただ最後に油断したのか、8月12日にはうっかりプールの話題を書いてしまい、それが原因なのか現地13日の男子4×100mメドレーリレーでは残念ながら5位に終わりました」
もっとも同メドレーリレーでは銅メダル争いの可能性が期待されていたものの、5位は順当な結果でもあり、決してデスブログの影響とは言えないかもしれない。ともあれリオ五輪での東原は「沈黙は金」という言葉の意味を誰よりも実感したのではないだろうか。
(金田麻有)