フリーアナウンサー・長谷川豊が人工透析患者を誹謗中傷している件については、多くの知識人や著名人が苦言を呈している。中には「取り上げるまでもない暴論だ」としている人もいるが、大人向けビデオの監督である村西とおる氏による「村西とおる日記」の10月4日の内容が話題となっている
村西氏は記事の中で人工透析を受けている知人がストレスの多い仕事に就いていたことを紹介し、「人工透析患者は自己責任というが、ストレスによって暴飲暴食したとしても自己節制できない愚か者と言われるのか」と疑問を投げかけている。
また「一見飽食に明け暮れた自業自得の怠け者に見える人間でも、心の内には誰にも言えぬ葛藤や悩みを抱え込んだ末に不摂生な生活に陥り病気を発症させているのでございます」と、長谷川アナの単純な「透析患者自業自得論」を批判した。
「長谷川アナは『批判している人は普段、透析患者のことなど考えたこともない』というようなことをブログでこぼしていますが、日本には現在、30万人の人工透析患者がいる。家族が、上司が、隣の家のおばさんが、友達のお父さんが人工透析を受けて頑張っていることを知っている人は少なくありません。透析を受けている知り合いがいないとしても他者を思いやる想像力があるのが正常な人間。今回の件では、そういう人たちがごく普通に怒ったのです」(週刊誌記者)
長谷川アナは「いつか人工透析患者を助けられるような人間になってみせます」とトンチンカンな発言をしているが、少しでも役に立ちたいなら即座に主張を撤回し、今後は人工透析問題について口をつぐむべきだ、という声も多く聞こえてくる。
(笠松和美)