乃木坂46卒業と芸能界引退を発表した橋本奈々未がセンターを務める11月9日発売の16thシングル「サヨナラの意味」のミュージックビデオが10月21日に公開となった。
とある村を舞台に感情の起伏で身体に棘が出てくるという「棘人(しじん)」と、棘が出ない人の2つの種族をメンバーたちが分かれて演じるMVで、この2つの種族がお互いを恐れながらも交流していく様子を描いたストーリー仕立ての作品となっている。
橋本は棘人、人気メンバーの西野七瀬が逆側の中心人物を演じており、主にこの2人の絡みをクローズアップして物語は進行する。
「登場人物の言葉数も決して多くないため、だいたいのストーリーは理解できるものの、細かい解釈は見る側に委ねられた作品。そのためファンによってかなり受け取り方が違ったようですが、『登場メンバーが偏っているのは残念だけど、作品としては大好き』『これは間違いなく乃木坂史上最高のミュージックビデオ』『ななみんの最後にふさわしい作品だと思った』『これぞ神ってるMV』と高評価のコメントが多く見られています」(アイドル誌記者)
また、橋本と白石麻衣、松村沙友里の3人は御三家と言われているが、劇中で登場する本の中には「それでも、御三家は永遠だから」という文章が書かれていたり、昨年9月に発売された橋本のソロ写真集のタイトルが「優しい棘」ということもあり、棘人という設定にもおもいっきり関連。至るところで橋本に寄せているMVとなっている。
さらに、ラストシーンは橋本の人間性を象徴させるような終わり方というもっぱらの評判で、そこがファンに絶賛されていると、前出・アイドル誌記者は解説する。
「無事に2つの種族が和解したものの、橋本は何も告げずにその村を去っていき、最後はそこにいるはずのない橋本が微笑んでいる面影を見た西野の意味深な表情で作品は終わります。今、ピークとも言える人気を捨てて芸能界を引退することに賛否はありますが、橋本の乃木坂での活動をしっかり見届けてきたファンは、笑顔でこの世界を去っていく橋本の姿が想像できたようです。ファンにとってはいつまでも色褪せない、永久保存的作品になりそうですね」(前出・アイドル誌記者)
今回のMVを見たら、ファンは橋本のラストシーズンを全力で応援せずにはいられないだろう。
(石田安竹)