11月18日に「日本レコード大賞」の各賞が発表され、4組が新人賞に選出された。そのなかで紅一点として注目されるのが、12月で25歳になる若手演歌歌手の羽山みずきだ。その羽山について芸能ライターが解説する。
「羽山はサンミュージックの所属で、同事務所としては21年ぶりの演歌歌手。そのサンミュージックはベッキー騒動の余波で業績が低迷しており、お笑いのカンニング竹山やカズレーザーが頑張っていますが、事務所を立て直すほどのパワーは期待できません。そのなかで羽山が最優秀新人賞を獲得できれば明るい話題になることは間違いないでしょう。しかもこれと同じような状況は30年前にもあったのです」
その30年前とは、松田聖子から岡田有希子へのバトンタッチのこと。トップアイドルとして活躍した松田は85年に郷ひろみと破局し、すぐさま神田正輝と結婚したことで人気が急落。そのマイナスを補ったのが、84年にレコード大賞最優秀新人賞に輝いていた岡田だったのである。
「松田の場合は不貞ではなかったものの、男性関係が理由で人気を落としたという点ではベッキーに通じる部分もあります。また岡田は名古屋から上京してきた素朴な少女で、山形で巫女を務めていた羽山と重なる部分もありますね。演歌歌手はひとたび人気を得れば日本中を営業で回って稼げますし、演歌業界としても若手女性歌手の登場は大歓迎でしょう」
演歌歌手ひとりの活躍で事務所を立て直すのは無理だとしても、羽山の名前が広まれば、サンミュージック=ベッキーという図式を打ち崩す効果はあるはず。25歳の歌姫にはいろんな期待が寄せられているようだ。
(金田麻有)