1月8日にスタートした大河ドラマ「おんな城主直虎」(NHK)。ヒロインに抜擢された柴咲コウ(35)は、長期撮影に挑むためにスッパリ“男断ち”。悶々とした柴咲の「ウラ現場」をレポートすると──。
人気大河ドラマ「真田丸」(NHK)のあとを引き継いだ柴咲は、戦国時代に女性でありながら男性名を名乗って、城主を務めた井伊直虎を演じる。オファーが届いた時、「1年間も続けられるのかな‥‥」と周囲に不安を吐露していたが、撮影開始直前には気合い十分となっていたことは、その露出からも明らかだ。
「昨年7月にドラマの新キャスト発表会がありました。柴咲さんは谷間ギリギリのセクシーなドレスで登場したんですが、殺陣の稽古で二の腕の筋肉がかなり引き締まっていたんです」(スポーツ紙記者)
同じ時期には「和牛王」として業界で知られ、ブランド和牛の海外輸出事業を手がける実業家との熱愛が報じられたが、この大河主演を機にスピード破局していた。
「アジア各国やロンドンでデートを重ねていましたが、大河ドラマの撮影が始まったら、忙しくて会う時間は限られます。報道が出た直後に柴咲から仕事を優先するため、別れを切り出したそうです」(前出・スポーツ紙記者)
さらに大河ドラマに集中するため、年末に行われた「NHK紅白歌合戦」の審査員の依頼も断ったという。
そのやさき、驚くべきニュースが飛び込んできた。昨年12月、井伊家の研究をしている京都の井伊美術館が、「直虎」を名乗ったのは女性ではなく、別の男性だった可能性を示す資料が確認された、と発表したのだ。
これまで女性だったという通説は、井伊家の菩提寺に伝わる家伝書「井伊家伝記」に基づいていた。が、そもそも直虎に関する史料は乏しく、実像は謎に満ちている。根底から設定が覆る事態だが、NHK側に慌てるそぶりは見られない。
「ドラマはあくまでもフィクションなので、史実よりもメディアにたくさん取り上げてもらうほうが大事。さすがに設定がひっくり返るニュースには驚きましたが、局側は『話題作りになれば特に問題ない』という構えです」(NHK局員)
驚天動地の新説を“宣伝”に利用したい理由は、大河ドラマの「ジンクス」が関係している。
「女性を主人公にした井上真央主演の『花燃ゆ』や、綾瀬はるか主演の『八重の桜』は視聴率惨敗。それでもまた女性を主人公にしたことで、局内から不安の声が噴出しており、今回コケたら、しばらく女性モノ作品は見送る可能性があります」(前出・NHK局員)
直虎のゆかりの地である浜松市の鈴木康友市長(59)も12月21日の定例会見で、「テレビの放送前に話題になり、いいことだ」と新説を一蹴。年末年始の静岡への旅行者数も増加傾向のようで、今のところ直虎が男性でもドラマにさして影響はなさそうだ。