映画「沈黙‐サイレンス‐」が公開され、一躍ハリウッド俳優の仲間入りを果たした俳優・窪塚洋介。名匠マーティン・スコセッシ監督が長い間温めてきた企画、しかも日本人としては最も大事な役を演じたことで、評価が高まっている。
「原作は“神と人間”というテーマを扱った遠藤周作による戦後日本文学の最高峰とされる『沈黙』。世界20カ国で翻訳され、今秋には世界で公開されます。その映画で“キチジロー”という役を演じたことで、世界的にも高い評価を受けています。渡辺謙、真田広之、浅野忠信に続いてハリウッド映画で注目を集める存在になるのではないでしょうか」(映画ライター)
窪塚といえば、95年に「金田一少年の事件簿」(日本テレビ系)でデビュー、2001年には映画「GO」で日本アカデミー賞新人俳優賞・最優秀主演男優賞を最年少で獲得。ドラマの世界では「GTO」(フジテレビ系)や「池袋ウエストゲートパーク」(TBS系)などで人気を博していた。
しかし人気絶頂の2004年、自宅マンションの9階から転落。深刻なケガを負ったが奇跡的に一命を取りとめている。
「この事件以来、すっかり問題児扱いされるようになった。俳優よりもレゲエアーティストに活動をシフトさせたことで、メジャーの世界ではさっぱり名前を聞かなくなりました。私生活でも2012年には前妻と離婚、2016年にはレゲエダンサーpinkyと再婚するなど色々あったようです。そういった意味では映画『沈黙‐サイレンス‐』に出演したことは窪塚にとって千載一遇のチャンス。すでにハリウッド進出第二弾『リタ・ヘイワースと手榴弾』で太平洋戦争の終結を知らないまま何十年もの間、潜伏生活を送った残留日本兵の役を演じることになっています。ぜひハリウッドスターを目指して頑張って欲しいですね」(前出・映画ライター)
しかし、窪塚のハリウッド進出を危ぶむ声もある。
「前回も人気絶頂であの転落事故を起こしています。今回もハリウッド映画進出の最中に奇行に走って、せっかくのチャンスを棒に振るようなことがなければいいのですが。そのあたりを心配する声も上がっています」(スポーツ紙デスク)
今年で38歳を迎える窪塚。くれぐれも同じ轍は踏まないでほしいものだ。