欅坂46にとって初めての全国アリーナツアーが8月2日の神戸公演からスタートしたが、その初日公演の最後の最後に予期せぬ事態が起こってしまった。
今まで欅坂がリリースした全表題曲でセンターを務める平手友梨奈がアンコールパートで突然倒れて舞台袖に消え、平手不在のままデビュー曲「サイレントマジョリティー」を披露する流れとなってしまったのだ。
この事態に観客が混乱したのはもちろん、残されたメンバーたちもパニックになってしまい、涙を見せるメンバーも見受けられるほどだった。最後はキャプテンの菅井友香が「私たちはこの夏絶対に成長してみせます!」と半泣きで締めるのが精いっぱいだった。
「AKB48元メンバーの前田敦子や、乃木坂46の生駒里奈と、先輩グループでもエースがライブやイベント中に倒れてしまうアクシデントはこれまでにも起きています。とはいえ、前田の場合はすでに他メンバーもセンターを経験済みの時だったし、生駒もセンターが白石麻衣に代わったタイミングだった。その点、今回は初全国ツアー初日のデビュー曲のパフォーマンスですから不運です。翌3日のライブに平手は出演していたもののアンコールには体調不良で不参加。ファンは非常に心配でしょう」(アイドル誌ライター)
とはいえ、アンチから「平手のワンマングループ」という見方をされることもある欅坂の現状をメンバーたちは憂慮しつつも、精神的に平手に頼っていた部分もあったはず。今回の事態で自分のことだけでなく、どうやって欠けた部分を補い合うのかという自覚も芽生えたことだろう。平手の体調が万全になるのがベストだが、欅坂としては、この夏は全国ツアーに加え、夏フェスに握手会と最低でも週2、多い時は週4のペースでイベントに参加するという超過密スケジュールが組まれているだけに、いつまたアクシデントが起きるか予断を許さない状況だ。デビューから1年あまりの欅坂にとって、この過酷な日程は未知の世界であろう。が、この夏を乗り越えた時、どのように「成長」しているのか、期待したい。
(石田安竹)