「数字とかネットとか、そんな本当の正体もわからないものに振り回されるのやめにしませんか!」──9月7日放送の最終回で、まさに心の叫びとも取れる“本音セリフ”をまくしたてたのは真木よう子(34)。まさかの打ち切りに終わった、凍える夏ドラマの恐怖現場をレポートする。
軒並み10%割れ低視聴率が続出した夏枯れドラマ。中でも全話平均が約4.5%と超低空飛行となったのが、真木の2年ぶりの連ドラ主演作「セシルのもくろみ」(フジテレビ系)だ。本作は、庶民的なパート主婦の真木がファッション誌の読者モデルに抜擢され、華やかな業界で、ライバルモデルたちと競いながら成長していくというサクセスストーリー。鳴り物入りでスタートしたのだが‥‥。
フジテレビ関係者が内情を明かす。
「このドラマは、当初は全10話で進行していたのですが、第6話で3.7%という深夜ドラマ並みのワースト視聴率を更新してしまい、急きょ全9話で構成し直すことになりました。要するに打ち切りです」
1話繰り上げとなったドラマ最終回の収録は9月1日に行われたという。
ドラマ関係者が明かす。
「終盤には、台本で15ページ以上に及ぶ、このドラマにしては異例の超長回しのシーンがありました」
主演の真木がラストを締めくくる重要な場面だ。売り上げが落ち込み、雑誌の存続が危ぶまれているというネットニュースを耳にした編集部員たちを前に、真木は冒頭のようなセリフを約6分にわたって熱弁した。
「ファッション誌の編集部で、真木さんが思いをぶちまけるこのシーンの撮影前に、共演者には『真木さんを怒らせたくないから、絶対にNGを出さないように』とお触れが回ってきていました。というのも、真木さんの一つ一つのセリフがかなり長いため、途中で他の役者がNGを出すともう一度最初から読み上げなければなりません。真木さんを怒らせてはいけないというスタッフの配慮でした」(前出・ドラマ関係者)
まさに、夏ドラマがコチンコチンに凍てついた恐怖の瞬間だったという。
「最終日ですらこのありさまでしたが、このドラマは数字が低迷しただけでなく現場の雰囲気も最悪でした。とにかくスタッフ不足で、前日にロケのスケジュールが変更になることも日常茶飯事。そのため真木さんも『何なのよ~』と愚痴をこぼしていました」(前出・ドラマ関係者)