コント日本一を決める「キングオブコント2017」が10月1日、東京・赤坂のTBSで行われ、10代目の王者には関西の実力派「かまいたち」が輝いた。が、ファイナルステージで会場に衝撃を与えたのは彼らではなかった。結成わずか5カ月で準優勝を勝ち取った男女コンビ「にゃんこスター」だ。
「決勝のファーストステージは得意のリズム縄跳び発表会のコント。大塚愛の『さくらんぼ』に合わせて縄跳びを飛んだり踊ったりするが、サビでは縄を捨てるという斬新なネタで観客を沸かせ、10組中トップでファイナルステージ進出を決めました。審査委員長の松本人志も『まんまと(得点を)入れさせられたって感じです』とコメント。放送と同時にネット上でも話題を呼び、Yahoo!JAPANのリアルタイム検索で『にゃんこスター』が1位になったほど高い注目を集めました」(番組関係者)
このコンビは、一釣良太(スーパー3助 34歳)と佐藤歩美(アンゴラ村長 23歳)の2人組。スーパー3助は、「アンドレ」というコンビを組んでいたものの2015年に解散。ピン芸人としてフリップを使うネタをたびたび披露してきたが、今年5月に行われたピン芸人同士の即席コンビでアンゴラ村長と舞台を踏み、観客投票で2位になってコンビを結成に至ったという。
「アンゴラ村長は、一年ほど前まで『暇アフタヌーン』という女性コンビを組み、キングオブコントやM-1グランプリでも2回戦まで進出していましたが、ちょうど1年前の10月1日にブログで解散を報告しています。新しいコンビでこんなに早くブレイクするとは思いませんでしたね」(前出・番組関係者)
準優勝を遂げた翌日、「にゃんこスター」の2人は、アンゴラ村長がもともと所属していたワタナベエンターテインメントへの所属も決まった。
「ワタナベエンターテイメントは、ブルゾンちえみ、平野ノラ、サンシャイン池崎など、型にはまらない個性的なお笑い芸人も多く、個人の魅力、人として面白ければアリという考え方を重視しています。『にゃんこスター』も勢いに乗ってますます個性を磨いて輝いてほしいですね」(放送作家)
スーパー3助のフリップ芸、アンゴラ村長は早大出身など、ピンでもいろいろと引き出しがある。コンビとして、ピンとしても今後の活躍に注目だ。
(窪田史郎)