9月28日放送の「とんねるずのみなさんのおかげでした 30周年記念SP」(フジテレビ系)で、石橋貴明扮するキャラクター“保毛尾田保毛男”が28年ぶりに復活。ところがこのキャラの登場が今、物議を醸した。
「同性好きの人を嘲笑するような名前のキャラに対してLGBT(性的マイノリティー)関連団体が謝罪を求める抗議文を提出する騒動に発展しました。ビートたけしやタモリら大物ゲストも出演して、平均視聴率も10.0%。何とか合格点を獲っただけに、局内では衝撃が走りました」(番組関係者)
ネット上でも「この時代にこんなことをやるなんて信じられない」「VTRだけならまだしも、2017年版はやる必要なし」といった声が上がっている。この批判を受けて、フジテレビの宮内社長は、「視聴された方の中に不快の念をお持ちになった方がいたら、テレビ局としては大変遺憾なこと。謝罪をしないといけないなと思っております」と陳謝。
そうした批判の声がある中で「こんなことくらいで差別だと目くじらを立てるな」と擁護する声や、「このままではハゲやデブと言った身体的な特徴すらテレビで笑いにすることが出来ない時代が来る」と、今後のテレビ界を危惧する声も上がっている。
さらにこの騒動がきっかけで番組の打ち切りばかりか、石橋貴明自身の引退も囁かれているという。
「石橋は、2015年の放送で大久保佳代子に『やる気があっても世間にNOと言われた時が芸能人の寿命』とはっきり答えています。石橋は海外の不動産や株などで、かなり財産を残しているといいます。もし番組が打ち切りになるようだったら表舞台からスッパリ身を引いて、番組制作を手掛けるという噂もあります」(前出・番組関係者)
“楽しくなければテレビじゃない”のキャッチコピーで一世を風靡したフジテレビの終焉とともに、潔く芸能界を引退する──そんな格好の引退の口実を、石橋は探し当てたのかもしれない。
(窪田史郎)