12月24日で最終回を迎える人気ドラマ「陸王」(TBS系)。その17日放送回の第9話で、寺尾聰演じる飯山晴之の助言により、御園丈治(松岡修造)からの「こはぜ屋」買収話に宮沢紘一(役所広司)が「待った」をかけるというシーンがあった。この日は25分拡大して放送され、視聴率は15.7%を記録。本人と同じ“熱い男”を演じると思われていた松岡は、意外なことに妻を亡くした過去を持つ、クールで計算高い御園という男を演じているため、ネット上では「意外だけど似合ってる」「修造は悪役ってこと? いい意味で裏切られた」など声援が続出している。
「しかし、松岡以上に声援を送られているのが、ドラマ上の新素材のソール『シルクレイ』の開発者の飯山を演じている寺尾です。特に第9話では、100年以上続いた老舗『こはぜ屋』を泣く泣く売却しようとしていた宮沢社長に『もっと悪あがきしてもいいんじゃないか?』と助言して、会社売却を踏みとどまらせましたからね。単なる“いい人”ではない飯山を作り上げた寺尾に『いい味出してるなぁ』『心が揺れる演技がスゴイ』『人間味を感じさせてくれる』などドラマファンからは感嘆の声が漏れているようです。さらに興味深いことに、寺尾が08年からCMキャラクターを務めて、急激に売り上げを伸ばしているアイスバー『パルム』が、寺尾のドラマでの活躍により思い出され、さらに売り上げを伸ばしているという現状もあるのだとか」(テレビ誌ライター)
寺尾の「陸王」好演にはTBSだけでなく出演CMの企業も大喜びしているようだ。