役所広司主演の日曜ドラマ「陸王」(TBS系)が10月15日にスタートしたが、初回の平均視聴率は、14.7%と高視聴率をマーク。秋ドラマで最も注目を集めるドラマの一つとあって、期待は高まるばかり。そんな中、役所広司や寺尾聰など、豪華俳優陣に囲まれて今、秘かに注目を集めているのが、この作品で本格的にドラマデビューを飾ったエッセイストの阿川佐和子だ。「ビートたけしのTVタックル」(テレビ朝日系)や、「サワコの朝」(TBS系)などで司会は務めているものの、演技に関しては“ズブの素人”だという。
「阿川が演じる正岡あけみ役は、平均年齢60歳の老舗足袋業者『こはぜ屋』の縫製課を束ねる元気なリーダー役。本人も『天下の池井戸ドラマから出演依頼を受けるとは、まさに青天の霹靂』と驚きを隠せなかったそうです」(番組関係者)
ところが、そんな阿川の初回の演技を見た視聴者から「阿川佐和子さんが長ゼリフを物ともせず、大熱演!」「肝っ玉な阿川佐和子さんもステキ」といった声がネットでも上がっている。
「納期に間に合わせるために『ねぇ、みんな! 絶対に間に合わせるよぉ~!』と仕事場のおばちゃんたちを鼓舞したり、専務と飲み会で言い合いになり『クソじじい!』と罵倒するかと思えば、社長の熱い思いに涙を浮かべるなど、振る舞いがとってもキュート。本格的な女優業は初めてですが、ニューヒロインの誕生だと早くもドラマ関係者の間では、話題を呼んでいます」(前出・番組関係者)
実は阿川は、以前「さんまのまんま」(フジテレビ系)に出演した際、明石家さんまが主演して大ヒットしたドラマ「男女7人夏物語」(TBS系)の主要キャスト7人のうちの一人として候補に挙がっていたことを、さんまに告白している。
「ドラマが放送された1986年当時は、阿川が報道番組『情報デスクToday』(TBS系)に出演していたこともあって、事務所が本人に無断で出演話を断ってしまい、本人はとても残念がっていました。あれから30年以上経って、本格的に女優デビューするとは本人も感無量のようです」(テレビ誌ライター)
今年5月には、元大学教授の男性と結婚したことも話題になった。63歳になって女優として、女性として、“モテ期”が到来している。ネットや番組関係者の評価、そして何より本人の“念願”がかなった形でのドラマ出演とあって、好スタートを切った「陸王」とともに、女優・阿川佐和子がブレイクしそうなのである。
(窪田史郎)