「こんなのテレビでやっていいのか!」という怒りの声もあがっているようだ。12月20日放送の「水曜日のダウンタウン」(TBS系)にてオードリーの春日俊彰が、摂氏50度を超える室温に5時間以上も耐える場面が映し出された。これは「暑いと寒い 結局寒いの方がツライ説」と題して、フィジカルに優れる春日にドッキリを仕掛けたもの。
春日は途中でドッキリだと気づいたものの、「意識があるうちにと思って」いるうちに5時間超にもわたって暑さに耐え続けたようだ。このシーンがバラエティ番組の枠を超えた犯罪レベルだと、医療系のライターが糾弾する。
「50度の部屋に放置するなんて絶対にありえないですよ!夏場には大勢の方が熱中症で亡くなっていますが、室内で発症するケースも少なくありません。しかも春日は『途中から汗が出なくなってきたから、ちょっと恐怖を感じて』と語っており、脱水症状になっていた恐れも高そうです。本人は平気だと思っていても、熱中症では『翌日に症状が出た場合は危険』と言われており、脳や内臓に損傷を与えている可能性も否定できません。収録当日には元気だったとしても健康だとは限らないのです」
これでもし春日が倒れていたら番組側はどうするつもりだったのか。想像するだけでも身の毛がよだつが、本企画の影響はこれにとどまらないというのだ。
「この手のガマン系企画は、視聴者がマネしがち。しかし今回の暑さガマンはひとつ間違えれば生命の危険を招きかねません。特に体温調節機能が不十分な子供がマネすると最悪の結果を招く可能性もあります。そんな企画をバラエティとして放送したTBSの見識が問われるのではないでしょうか」(前出・医療系ライター)
現在、バラエティ番組の現場ではコンプライアンス対策として、危険な企画は事前に番組スタッフが体験することになっている。はたして「水曜日のダウンタウン」スタッフは50度の暑さに耐えたのか。実に怪しいところではないだろうか。
(金田麻有)