新年早々、有名芸能人たちと銀座で会食をして上機嫌な笑みを浮かべた安倍晋三総理。今年は宿願である「憲法改正」を実現させるため、党の改正案の取りまとめに動く一方、国会の外では「闇」コネクションを使って大物芸能人の囲い込みを始めていた! 総力取材で判明した、知られざる野望とは──。
1月5日、自民党の新年仕事始めで挨拶をした安倍晋三総理(63)は憲法改正について触れると、
「時代に対応した国の姿、理想の形をしっかり考え、議論するのは私たちの歴史的使命だ」
と、あらためて強い意気込みを見せた。
その同日の午後5時38分に官邸を出た安倍総理が向かった先は、新春ムードに包まれ、買い物客でにぎわう東京・銀座。ブルガリ銀座タワーの宴会場「プライベートルーム」だ。そこで安倍総理が会食した相手は、俳優の津川雅彦(78)、六平直政(63)、中井貴一(56)、女優の米倉涼子(42)、木村佳乃(41)、佐々木希(29)、歌手の宇崎竜童(71)、泉谷しげる(69)、タレントの松村邦洋(50)ら、20名ほどの豪華メンバーだった。
「津川は日本文化を海外発信するプロジェクトの座長を務めていて、7月からパリで開催される日本博『ジャポニスム2018』の意見交換をするために呼ばれました。会食の出席者は津川が声をかけて集めたそうです。和やかな雰囲気に気分が高揚したのか、会食後に宴会場を出た安倍総理は、沿道に集まった人たちと握手やハイタッチまでしてご機嫌な様子でした」(政治部記者)
政府のプロジェクトに関わっているとはいえ、なぜ一介の俳優である津川が、安倍の「芸能人交流会」を仕切るような立場にあるのか。前出の政治部記者が続ける。
「芸能界の中でも津川は保守系の論客として舌鋒鋭く、安倍総理とウマが合うようです。これまで何度も会食を重ねていて、靖国神社に関する話や日本文化の議論を深めたり、ふだんからメル友で誕生日のお祝いをするほど仲がいい。津川の意見には素直に耳を傾けるようで、『ジャポニスム2018』の開会式への出席を提案されたことで、安倍総理はパリ行きを前向きに検討しています」
仕事への影響を考慮して、特定の「政治色」がつくことを嫌がる芸能人は多いが、津川は以前から安倍総理に期待を寄せる発言をしていた。産経新聞のインタビューで、
〈アベノミクスや安全保障関連法の成立など、いろんな画期的なことをしたわけだし、名宰相になれる器だと見込んでいます〉(16年1月9日付)
と賛辞の言葉を贈っている。昨年だけを見ても、1月と5月に津川と会食している安倍総理の芸能界交遊録はこれだけではなかった。2月24日には西麻布のフランス料理店で俳優の岡田准一(37)、鈴木亮平(34)と会食。12月10日は丸の内の中国料理店で歌手の松任谷由実(63)と食事をともにしている。10月30日には日本財団が主催するアート企画展「ミュージアム・オブ・トゥギャザー」を訪れ、作品を出展した元SMAPの香取慎吾(40)との2ショットが報じられて話題になった。
「日本財団の会長と安倍総理はプライベートで親しい関係ということもあり、安倍サイドからイベントへの来場を打診しています」(政治部デスク)
北朝鮮リスクなど政治課題が山積みの中、安倍総理がこれでもかと有名芸能人との親密ぶりをアピールするのは、「憲法改正に向けた“足がかり”だ」と永田町ではささやかれている‥‥。