2月10日発売の「週刊少年ジャンプ11号」が約4年ぶりにタレントのグラビアを掲載し話題になっている。ますだおかだ・岡田圭右の娘である岡田結実のグラビアだ。
「少年ジャンプは少年マガジンや少年サンデーと違い、タレントのグラビアをほとんどやりません。今回も漫画のキャラクターに扮するコラボグラビアで、いわゆるグラビアとは少し違います。4年前のグラビアもジャンプとコラボしたテレビ番組『特捜警察ジャンポリス』(テレビ東京系)の企画で足立梨花と生駒里奈がキャラに扮したもの。これも一般的な意味でのグラビアとはちょっと違いますね」(漫画誌編集者)
そんな少年ジャンプだが、1996年の3・4合併号に本格的なグラビアを掲載し、読者を驚かせたことがある。当時、人気絶頂だった安達祐実が出演した。
「急な方針変更に編集部からも驚きの声が上がり、賛否両論あったと聞きました。なぜそこまでしてグラビアをやったのか?当時のジャンプは『ドラゴンボール』や『幽遊白書』など人気漫画が次々と終了し、部数を落としていました。また『スラムダンク』が終わることが決まっていて、売り上げが下がるのは確実。そこで何とか部数をキープしようと始めたんです」(前出・漫画誌編集者)
次の5・6合併号では内田有紀、11号では安室奈美恵のグラビアを掲載している。だが、定番企画になることはなく、その後ひっそりと姿を消した。
「ジャンプは『アンケート至上主義』だと言われています。グラビアをやらなくなったということは、アンケートがよくなったということ。簡単に言えば人気がなかったんです。しかも制作費が高かったので『割に合わない』という判断がされたそうです」(前出・漫画誌編集者)
やはりジャンプは漫画で勝負するという伝統は今も続いているようだ。