11月6日に発生した火災事故を巡る対応で、脳科学者の茂木健一郎氏がネット上で袋叩きにあっている。この事故は東京・神宮外苑で開催されていた「東京デザインウィーク」にて、アート作品の木製ジャングルジムが炎上し、遊んでいた幼児が亡くなったという痛ましいもの。茂木氏は同イベントを主催するNPOの理事を務めており、翌7日未明に自身のブログにてお詫びと反省を表明した。
茂木氏は事故現場となった作品について、「私が取材した範囲に含まれていなかったので、その構造上の問題などを認知することができませんでした」と釈明。また、学生が制作したアート作品だったことから「学生さんの展示については、安全面などで、さらに格段の配慮が必要だった」と反省の弁を述べている。このブログについて週刊誌の記者が指摘する。
「まさに“後出しじゃんけん”の典型ですね。私は知らなかった、知っていたら対策していたなどと自分の正当性を主張すればするほど、『お詫び』や『反省』といった単語が白々しく感じられます。事故後すぐに声明を出したことは評価できますが、ここでは理事としての責任だけを表明すべき。なぜ言い訳に走ってしまうのか、理解に苦しみます」
茂木氏のブログにはさっそく批判が殺到し、まとめサイトも作られるハメに。それでいながら茂木氏はブログやツイッターを通常運転で更新し続けており、「本当は反省していないのでは?」「死亡事故も“アハ体験”なのか?」とさらなる批判を呼んでいる有様だ。
それに対して作品を制作した学生が通う日本工業大学では、7日の記者会見で学長が「大学の責任のもと出展した。対応が十分だったとはいえない。事故に関するすべての責任は大学にある」と全面的に謝罪。茂木氏とのコントラストが表れた形となった。この状況で茂木氏はどんな対応に出るのか、今後が注目されるところだ。
(金田麻有)