健康に不安を持ち運動を始めてもなかなか続かないのが常。ところがどこでも簡単にできて若返る健康法があった。
「もう10年ほど続けていますが、ハイキングでも階段の上り下りでも全然平気で、元気に毎日を楽しんでますよ」
こう話すのは埼玉県在住の、今年80歳になるA子さんだ。その彼女が行っている健康法というのが「かかと落とし健康法」だ。
厚労省「運動器の機能向上マニュアル」研究を行う東京都健康長寿医療センター高齢者健康増進事業支援室の大渕修一研究副部長は、各地でこのように語っている。
「“かかと落とし”とは、つま先で立ってかかとをストンと落とす運動。筋肉はゆっくりとした動きで鍛えることができます。太ももの筋肉を意識しながら、駅などの階段の上り下りをするだけでも効果はテキメン。また骨は少しの衝撃で再生が促されるので信号待ちの時にかかと落としをし、階段を積極的に下りるだけでも、骨の再生の助けになります」
日頃から運動不足の人が、急に身体を動かすと心臓に負荷がかかり過ぎて、ヒザ痛や腰痛などのリスクが高まるばかりか、心筋梗塞などの原因ともなる。かといって、運動しなければ身体は衰えるばかり。そこで、ちょっとの刺激で若返る運動法として最適なのがこの“かかと落とし”なのだ。骨や筋肉はちょっとした刺激だけでも鍛えられる。仁川アジア大会の武術での銅メダリスト市来崎大祐さんもこう話している。
「まず疲れたらやってみるといい。“かかと落とし”のすごい効果が実感できる」
さっそく、今から始めてみては。