作家の中村うさぎが、水曜レギュラーコメンテーターとして出演していたTOKYO MXの人気番組「5時に夢中!」を降板することが決まった。3週続けて生放送を欠席した11日、自らビデオ出演して発表。共演者の美保純と言葉の行き違いがあったことについて「私にも非がある」と認め、「自分の発言に100%責任を持ちたいから、文章の世界に戻ります」と降板理由を説明した。
コトの発端は、中村が以前、美保がかつて出演した映画に関する誤解を生むような発言をしたことに対して、「(美保が)傷ついているからフォローしてほしい」とスタッフから言われたことだという。これに中村が、「私だって美保の言葉に傷つけられた」と反論したことから、今回の降板騒動に発展したようだ。
中村は2月5日に、「あたしの言葉は書くためにあるの。TVなんかのためにあるんじゃないわ。」と題した有料のメールマガジンを配信したが、一方、美保はいまだ沈黙を貫き、静観の構えだ。
ところが、ネット上では当時を知らない若い世代の間で、美保の代表作「ピンクのカーテン」シリーズの再評価が起こり、新たな盛り上がりに発展。また、中村もメルマガの読者を増やしている。この騒動に対して、芸能関係者はこう話す。
「美保の過去作品が再び注目され、中村もメルマガの収益が増え、関東でしか放送されていない『5時に夢中!』も知名度が上がった。まるで、大岡越前の名裁き“三方一両損”ということで納まりそうだ」
11日の夜には、番組の司会者であるふかわりょうがブログで騒動について説明に入るなど、事態はさらに進展。まだまだ収束とはいかないようだ。