今年、3月からスタートした朝の連続テレビドラマ小説「まれ」(NHK)が、来月最終回を迎える。ここのところ視聴率20%割れが続き、朝ドラとしては苦戦中の同ドラマだが、脚本についても視聴者から批判が殺到しているという。
「『まれ』は脚本家の迷走っぷりが、多くの視聴者から指摘されています。特に話題となったのが先月の放送から突然、今まで一度も姿を現したことがなかった姑が登場したことです。これには『不自然すぎる!』と批判が殺到。『まれ』といえば『あまちゃん』との類似点が散々指摘されてきましたが、ここにきて『ごちそうさん』で好評だった嫁姑対決パートを脚本家は取り入れたのかもしれません。ですが、あまりに無理矢理な流れだったため、視聴者には受け入れられなかったようです」(テレビ誌記者)
この展開には朝ドラ直後に放送されている情報番組「あさイチ」出演者の柳澤秀夫や有働由美子も「結婚式でも見なかったのにいきなり出てきた驚いた」などと率直な気持ちを吐露し、話題となった。さらに、元々「まれ」はパティシエの話だったにも関わらず、現在は輪島塗メインのストーリーとなっており、脚本家の迷走は続いているようだ。
その一方で、そんな行き当たりばったりの物語に対しても、健気に役を演じている主演の土屋太鳳には、同情の声が集まっているという。
「土屋といえば、ドラマ『鈴木先生』(テレビ東京系)で、長谷川博己演じる教師を翻弄する学園屈指の美少女役を圧倒的な説得力を持って演じていました。しかし現在は、撮影現場でケーキを食べる機会が多かったためか、当時のルックスとは、かけ離れた姿になってしまった。そのためネットでは『このドラマのために、顔がフライパンのようになってしまった』『脚本が迷走しすぎてストレス太りかな。気の毒だ』と同情の声が集まっています」(前出・テレビ誌記者)
放送終了まであと約2カ月の「まれ」。それまでに数々の悪評を払いのけ、有終の美を飾ることができるだろうか。
(森嶋時生)