金曜深夜のコント番組「SICKS」(テレビ東京系)が、じわじわと話題を呼んでいる。
お笑い芸人のおぎやはぎとオードリーをメインに、ショートドラマに近いコント数本で1つの番組を構成。その中で女優魂を見せているのが、佐藤仁美だ。
高校生時代にホリプロタレントスカウトキャラバンでグランプリを受賞し、優れた演技のできる美少女として芸能界入りした佐藤。それが今では、趣味のパチスロや飲酒時の失敗をバラエティ番組でガハハと語る、おばちゃんキャラで人気を博しているのだ。
「それでも佐藤の演技力は衰えていません。この番組でも芸人たちの中に入って、コントをピリッと引き締めています。このポジションは演技力のある佐藤でなければできない。昨年はドラマ『さよなら私』(NHK)に出演し、石田ゆり子と永作博美の同級生で亭主を愛人に差し出す40代主婦を熱演し、ハマリ役だったと高評価でした。ブルーリボン賞やキネマ旬報ベストテンで新人賞を獲った過去もある実力派女優ですから、もっとドラマや映画で活躍してほしいのですが」
そう語るのは映画製作関係者。
スタイルのいい美少女としてデビューした松下由樹もおばちゃん化したが、2時間ドラマでおなじみの顔になるなど、新しいポジションを確立して活躍している。佐藤も女優として、ぜひ新たなポジションを見つけてほしい。