まだ5カ月も先になるわけだが、「ヤッターマン」「悪の経典」などでおなじみ、三池崇史が監督する来年4月29日に公開予定の映画「テラフォーマーズ」。その新ウェブ版ポスタービジュアルが公開され、主演の伊藤英明はもちろん、ヒロイン役に位置する武井咲らの宇宙服姿がお披露目となるも、ネットを中心にすでにコキ下ろしが始まっているようだ。
同作は14年にテレビアニメ化もされ、「週刊ヤングジャンプ」にて連載中の人気コミックが原作。特殊能力を持つ15人の日本人と、火星で生物から異常な進化を遂げた人型テラフォーマーとの戦いを描いたSFアクション作品。
公開されたポスタービジュアルでは、宇宙服姿で火星に立つ伊藤らと向き合うように宿敵となるテラフォーマーの後ろ姿が描かれているのだが、そのビジュアルから伝わるチープさが尋常じゃないと、原作ファンを中心に早くも話題騒然というより、酷評騒動になっているからヤバい。
「実写化するには難しい題材だけに、原作の完全再現など無理なことは百も承知です。ただし最近の漫画原作の実写作品は『進撃の巨人』を筆頭に、ことごとく原作ファンの期待を裏切ってきました。そのシワ寄せも含め、同作の周辺ではすでに辛口評価が先走っています。今回はポスタービジュアルの公開だけですが、写真1枚見る限りでもB級映画の雰囲気がプンプンすることは否めません。一部ではかなり低予算というウワサも流れましたが、その真偽は定かではありません。しかし“進撃”以下のクオリティという可能性は十分にある。あのチープな『ヤッターマン』がヒットしたおかげで、三池監督がそれほどお金をかけなくても大丈夫だと思っていたら、非常に危険ですね。わずか3週間で打ち切りとなった不朽の駄作『ガッチャマン』といい勝負かもしれないと予想している映画ファンもいます」(エンタメ誌編集者)
さらに、この「テラフォーマーズ」が酷評&大コケにでもなろうものなら、いちばんトバッチリを受けるのは武井だと週刊誌ライターは語る。
「『進撃の巨人』のコケ騒動で、戦犯に吊るし上げられたのが水原希子でした。彼女だけの責任なわけがないのですが、アンチも多いことから“水原で女性客を逃した”などとやたら批判されました。これと同じことが、女性アンチの多い武井に起こるのではと言われています。さらに、アクション女優を目指していることを公言している元AKB48の篠田麻里子まで出演者に名を連ねていますから、至るところに地雷のある作品だと、映画マニアの間では早くもネガティブキャンペーンが始まっていますね」
年末には全世界注目のSF超大作「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」が公開されるが、はたしてその数カ月後、日本のSF映画がどれだけ観客の鑑賞に堪えられるものになるか。
期待より不安が先走るのは当然かもしれない‥‥。
(田村元希)