12月を迎え、待ちわびるファンの気分も高まってきた紅白歌合戦。今年も大原櫻子やSuperfly、星野源やゲスの極み乙女。といった面々が初出場を果たした。だが過去65回を数える歴史の中では、紅白に出場しながらもその後、表舞台から姿を消した例は数えきれない。
そんな“消えた紅白歌手”には、現在も別の分野で前向きな生き方を歩んでいるケースもある。芸能ライターが教えてくれた。
「顕著な例は1982年に出場した三原順子(じゅん子)。なにしろ今や自民党の参議院議員ですからね。同じくアイドルで1985年出場の石川秀美は、“花の82年組”の同期であるシブがき隊・薬丸裕英と結婚し、5人の子宝に恵まれています。うたのおねえさん出身で1999年出場の茂森あゆみは2児の母となり、現在はクラシックを中心に音楽活動を続けていますね」
一方で、不運な病に侵されたり、道を踏み誤ってしまった出場者も少なくない。
「1982年出場のSugarは、リーダーのモーリが妊娠中の病気が原因で亡くなりました。小室哲哉率いるglobeで計3回出場したKEIKOは、2011年にクモ膜下出血で倒れ、現在もリハビリ中。『碧いうさぎ』が100万枚弱の大ヒットとなり、1995年に出場した酒井法子が、薬物で有罪判決を受けたことはご存知の通りです。また、12年にはYUIが活動中止を前提にした初出場。昨年にはパニック障害を告白しましたが、今年8月に双子を出産しています」(前出・芸能ライター)
発売中の「アサ芸シークレットVol.37」では、ここにあげたアーティスト以外にも、中森明菜、mihimaruGT、大塚愛、青山テルマ、植村花菜など全50組のその後を取り上げた特集「消えた紅白歌合戦の歌姫50人」を掲載。現在は別の仕事で活躍する者や、事情により当時の映像すら使えない者など、こんな歌手もいたなと昔話に花を咲かせてみても楽しいのでは。
(金田麻有)