1月スタートの連ドラ2本に出演している熟年俳優の遠藤憲一。「逃げる女」(NHK)では熟練刑事の佐久間学役をシリアスに、「お義父さんと呼ばせて」(フジテレビ系)では28歳年下の彼女がいる小さな専門商社部長の大道寺保役をコミカルに演じ、その演技力の高さを見せつけている。
「しかし、俳優なら演技力だけでなく肉体訓練をもっとするべき」と手厳しく斬るのは、さるスポーツトレーナーだ。
「『お義父さんと呼ばせて』で遠藤さんは、渡部篤郎さんが演じる花澤紀一郎と同じ51歳の設定ですが、遠藤さんのほうがはるかに年上に見えてしまう。実年齢は遠藤さんのほうが渡部さんより7歳上の54歳ですから仕方のないことかもしれませんが、第1話で2人が港を走るシーンでは、とにかく遠藤さんのフォームがひどかった。太腿が上がらず腕の振りも弱く、足先だけで走る姿はまるで老人のよう。それに対して渡部さんのフォームは美しく若者のようだった。遠藤さんも渡部さんを見習って、ストイックに自分の肉体と向き合って鍛えてほしいですね」
近年、ドラマや映画に出ずっぱりの遠藤。俳優の基本とも言える肉体訓練をしているヒマさえないのかもしれない。