少年少女のみならず大人たちも虜にし、今や世界的な人気を博している日本のマンガ。そんな夢の世界にも“いわくつき”の作品がある。
料理マンガの傑作である「美味しんぼ」にも、騒動を巻き起こした回がある。
「主人公である山岡士郎が取材で震災後の福島を訪れたら鼻血が止まらなくなった、という描写があるのです。掲載後、テレビや新聞を巻き込む大きな騒動となり、連載は一時休止となりましたが、これは『当初の予定通り』としています」(マンガ誌編集者)
今年3月に2部作の第1部が実写映画化される「ちはやふる」の人気漫画家・末次由紀にも消せない過去がある。
「05年に全12巻発売された『エデンの花』で、作画や構図の盗用があったことが発覚。末次自身もそのことを認め、単行本はすべて絶版、回収となりました」(週刊誌記者)
当時、子どもたちを熱狂させたヒーローも、そのマンガは打ち切り作品であった。
「往年の人気漫画『8マン』は、作画家が拳銃不法所持の銃刀法違反で逮捕され、連載が急遽打ち切りとなりました。アニメ化もされましたが、主題歌を歌った克美しげるが恋人を殺害し、主題歌が放送されなくなることもあるなど、人気の裏に波乱を抱えていた作品と言えるでしょう」(前出・マンガ誌編集者)
かくもさまざまな理由で生まれる発禁本。2月3日に発売された「アサ芸シークレットVol.38」では、マンガのほかに有名人の写真集、エッセイ集、小説など、70冊に及ぶ“発禁作品”を徹底検証。書店の本棚から消えた作品、本棚にさえ載らなかった作品をその目で確かめていただきたい。