毎週火曜21時に放送されているバラエティ番組「ロンドンハーツ」が、4月から金曜21時に移動することが発表された。同番組は近年、視聴率が苦戦していたという。
「かつては高視聴率番組だった『ロンハー』ですが、近年は企画のマンネリ化と、『マツコの知らない世界』(TBS系)、『解決!ナイナイアンサー』(日本テレビ系)、『開運!なんでも鑑定団』(テレビ東京系)など、強力な裏番組の影響もあり、視聴率1ケタ台を連発していました。そのため打ち切りの話が何度も持ち上がったようですが、『ロンハー』は15年以上続くテレ朝の看板番組。そこで最後のチャンスとして、時間を移動させて再起を図るようです」(テレビ誌記者)
「ロンドンハーツ」は、お笑いコンビ・ロンドンブーツ1号2号の田村淳と田村亮以外に、有吉弘行が2011年からレギュラーを務めている。
2011年といえば有吉が本格的に売れ始めた頃で、各局が有吉をメインにして番組を制作しようとしていた。そのためロンハー側は、裏番組かぶりを防ぐために、有吉をレギュラーとして囲い込む必要があったと噂される。しかし現在は状況が変わり、枠移動の理由は低視聴率の改善以外に、有吉を追放する狙いがある可能性が浮上しているという。
「当時は有吉の毒舌が好評だったため、スタッフはレギュラー入りを決めました。しかし今となっては、田村淳のMCだけでコーナーは事足りる状況で、有吉のために無理矢理作った現在のご意見番というポジションは必ずしも番組に重要ではなく、ギャラもかさむばかり。そこでロンハーが金曜に移動することで、4月から日テレの金曜20時台でクイズ番組を開始する有吉は、今後、3時間SPなどに参加できない状況が生まれるのです。テレ朝の平日は『報道ステーション』が控えているため、SPの時間を後にズラすことも出来ませんから、これを機に有吉のレギュラーを外す可能性があります」(前出・テレビ誌記者)
4月からテレ朝のゴールデンタイムは、「ドラえもん」「クレヨンしんちゃん」「ミュージックステーション」という流れに「ロンドンハーツ」が加わることになる。そして「ロンハー」が3時間SPなどを行えば、裏番組の有吉とロンドンブーツが直接対決することになりそうだ。
(森嶋時生)