小林麻央(33)が進行性乳ガンに冒され、1年8カ月にわたって闘病中であることを夫・市川海老蔵(38)が6月9日の会見で明らかにした。一刻も早い回復が待たれる中、その闘病生活に“古巣”のテレビクルーが独占密着しているという。
人間ドックで、麻央の体にガンが見つかったのは昨年10月。以降は入退院を繰り返している。
「麻央さんが一時入院していたのはセキュリティも厳しく、室内にはバスタブなども完備されている“VIP部屋”で、1泊12万円ほどもする。6月13日に再入院した病院でも同クラスの個室にいると聞いています。すでに4000万円近くの治療費がかかっているそうですが、海老蔵はワラにもすがる心境で、『いい治療があったら転院もいとわない。何か知ってたら教えてくれ』と、親しい人に相談しています」(関係者)
そんな「VIP闘病」を続ける麻央の病状について、海老蔵は先の会見で、
「深刻だという話でご理解いただきたい」
こう答えるにとどめ、ガンの進行度は明かさなかった。そして、のちの過熱報道を牽制するように、
「静かに見守っていただきたい」
と、マスコミ各社に配慮を求めた。さらに6月10日付のブログではこうつづっている。
〈マオの実家や周辺での取材、カメラでの盗撮?の様な行為はお控えください(中略)マオ本人の負担になるような撮影はやめてください〉
海老蔵の切実な嘆願もあり、マスコミ全体に自粛ムードが漂っていたが‥‥。
「はっきり言って“マスコミ選別”ですよ。1社だけ特別扱いを受けているんですから」
こう怨み節を漏らすのはスポーツ紙の海老蔵担当デスク。続けて、こんな衝撃情報を明かすのだ。
「実は、日本テレビの取材クルーだけが海老蔵と麻央さんに密着しているという話があるんです。当然、海老蔵の見舞いにも同行しているでしょうね」
これを受け、日本テレビ関係者が裏事情を明かす。
「海老蔵一家に密着しているのは、かつて麻央さんが出演していたことでコネがある『NEWS ZERO』の特別取材班です。ドキュメンタリー番組を作るために、何年も前から密着取材を続けていますよ」
この一大プロジェクトは、ライバル局への対抗心から生まれたという。
「フジテレビが中村屋に密着していて、一家を追ったドキュメンタリーは毎年、高視聴率をマーク。12年に中村勘三郎さんが亡くなった際の追悼番組では、映像素材の量で他局を圧倒していました。そこで日テレが着目したのが海老蔵ファミリー。現在3歳になる長男の勸玄くんが、成人して舞台に立つまで10年、20年という長い期間を見据えて取材を進めています」(前出・日テレ関係者)
長期取材の成果は「市川海老蔵一家に密着」と題され、今年1月3日に日テレ系でオンエア。深夜の放送ながら9.2%の高視聴率を記録した。気になるのはその出演料だが、
「金銭のやり取りはないそうです。ただ、日テレは海老蔵が毎年開いている自主公演『ABKAI』を主催。興行を資金面とプロモーションの両面でバックアップしていて、それが密着取材の見返りと言われています。麻央さんの闘病と家族愛をテーマにした大型ドキュメンタリーは年末に放送される予定で、時間帯は深夜からゴールデン枠に格上げとなる見込みだそうです」(前出・日テレ関係者)
家族の絆で病に打ち克つ姿を日本中に届けてほしい。