視聴率がガタ落ちで危機的状況に陥っているフジテレビが、お得意のイベントでもヤバい状況に追い込まれているようだ。本社のある東京・お台場で開催している「お台場みんなの夢大陸」が、かつてないほどガラガラだというのである。仕事で何度も現地を訪れている芸能ライターが耳打ちする。
「かつてはフジテレビ本社とイベント会場を結ぶ陸橋に入場待ちの列が伸び、真夏の太陽に照らされて灼熱地獄になっていたものです。それが今年は列がないばかりか、会場内にも人がパラパラいる程度。出展企業の体験型ブースでは参加者が集まらないので係員が呼び込みしている始末です。8月5~7日の週末は会場付近が大混雑していましたが、それはお台場で東京アイドルフェスティバル(TIF)が開催されていたから。観光客も夢大陸より、アイドルの無料ステージに喰いついていましたね」
会場内では目玉アトラクションの「ワンピース滑り台」も、数分の待ち時間で楽しめるほど。深さ数十センチのプールを備えるエリアも空いており、子供を水遊びに連れていくなら穴場と言えそうだ。フジテレビでは連日、夢大陸の宣伝をしているが、このガラガラぶりはどうしたことか。テレビ誌のライターが囁く。
「夏のイベントはお台場の広大な敷地を使えるフジテレビの一人勝ち状態でしたが、近年は『テレビ朝日・六本木ヒルズ夏祭り』や日本テレビの『超汐留パラダイス』など、他局も対抗イベントを開催。テレ朝はドラえもん、日テレはアンパンマンで親子連れを集めています。それに対してフジテレビでは例年の目玉だった『めちゃイケ』のアトラクションが視聴率ガタ落ちの影響でなくなり、魅力も激減。お台場は交通の便も悪いので、他局のイベントに客が流れているのでしょう」
ここでも視聴率低下が大きく影響しているようだ。このまま人気番組を生み出せないようでは、来季のイベント開催すら危ぶまれかねない。だが、週間視聴率トップ30に1番組もランクインできない週もあるのがフジテレビの現状。この調子では本当に、来年のイベント開催が白紙になる可能性もありそうだ。
(金田麻有)