存在そのものが「真夏の太陽」のようだった西田ひかる(43)。CM、ドラマ、ヒット曲と、いずれも「夏」を題材にした代表作が目白押しだ!
──バースデーが8月16日! 西田さんにとって「夏」はどんな季節?
西田 真夏生まれのせいか、夏は大好きで元気が出る季節! 気分を心身ともに盛り上げてくれるスイカを食べながら、何をして過ごそうかとワクワクします。
──夏の女神ですね。
西田 ファンクラブも夏がテーマでしたし、コンサートツアーも毎年、夏にやっていたので、特別な思い出がたくさんあります。
──なるほど。では、そんな作品を1つ1つ聞いていきましょうか。まず、デビュー作になった88年の「日本エアシステム」のキャンペーンガール。撮影時は14歳ですね。
西田 当時はまだ男の子と間違えられることもあるそんな時代。日本に帰国して間もなく、アメリカに戻りたくてホームシックにもなった時期。でもキャンペーンの撮影は海で焼いて、海で撮影──こんな夢のような仕事があるのかと(笑)、本当に楽しかったです。
──そしてCMはデビューから名作ぞろい。まずは、現在まで29年のおつきあいのハウス食品の1作目となる「ハウスフルーチェ」(88年)を。
西田 夏バージョンのCM撮影は1月のハワイがほとんどでした。日常から離れて早朝から日が落ちるまでファミリーのようでチームワークが命だと実感しました。
──続いて、夏に欠かせない「三菱エアコン・霧ヶ峰」(92~98年)はロングセラーでした。
西田 「霧ヶ峰」はインパクトのある絵コンテが多く、バラエティ番組では今でも当時のことを聞かれます。特に「バスローブ編」が印象深いですが。
──エアコンに向かって、後ろ向きにバスローブを広げる! つい前に回って見たくなりました(笑)。
西田 そのほかにもたくさんバージョンがあり、毎回撮影に趣向が凝らされて、おしゃれでユニークな作品ばかりでした。三菱電機のハワイでの撮影では1月は天候不順が多く、砂嵐でフィルムが傷ついて、再撮があったりしたことも思い出のひとつです。
──そして、アサヒビールの「生ビールZ」(95年)も。
西田 生ビールZは20歳になり、初めてお酒のコマーシャルをやらせていただきました。タイのピピ島で大型のセットを組み、ビンに詰めた生ビールも初めてでしたし、力が入ったお仕事でした。
──それらのCM曲も耳に残っています。
西田 この2つのCM曲は私の代表作! 霧ヶ峰の「涙とまらない」(93年)や「きっと愛がある」(94年)に、アサヒビールZは「人生変えちゃう夏かもね」(95年)で夏の気分を盛り上げてくれます!
──最後に、現在の活動や家族との生活についてお聞かせください。
西田 夏休みは家族と過ごすことが中心で、子供たちは海外のサマースクールに参加しています。私は夏休み明けに撮影があることが多く、日焼けしないように気をつけてもこんがり焼けてしまうのが悩みです。そういうわけで夏は仕事をしていません(笑)。子供が小さいうちは一緒に過ごせる時間を大事にしたいので。
──では、再会のために夏が早くに過ぎ去ることを祈って(笑)。