俳優の高畑裕太が8月23日、ロケで滞在中の群馬県で逮捕。パーソナリティとして出演予定だった「24時間テレビ 愛は地球を救う」(日本テレビ系)が大騒ぎとなっている。
中でも被害をこうむったのは「24時間テレビ」内で放送されるNEWS・加藤シゲアキ主演のドラマ「盲目のヨシノリ先生」だ。同ドラマに高畑は、視力を失った主人公のリハビリを支える支援員という重要な役柄で出演していたのだ。テレビ誌のライターが解説する。
「高畑の出演シーンが全部カットになるのは明らかで、大幅な撮り直しが必要となります。ただ、幸いなことに加藤は24日のスケジュールが空いていました。本来なら同日は、朝から晩まで日テレの生放送に出演し続け、『24時間テレビ』をアピールするはずでした。それがドラマの撮影に差し替わるだけですから、加藤の負担はさほど大きくないでしょう」
ただ問題は、加藤のスケジュールだけではない。日テレの制作陣が最も頭を悩ませたであろうポイントを、前出のテレビ誌のライターが指摘する。
「高畑の代役を探している時間がほとんどなかったのです。しかも、シリアスなドラマにふさわしい演技力を持ち、このタイミングで仕事が入っていない俳優はそう簡単には見つからないでしょうね。とはいえ、代役さえ見つかれば、撮影と編集はさほど大変ではないかもしれません」
この一件がなければ今ごろ、同ドラマは編集作業も終了した「完パケ」状態でもおかしくはない。つまり、高畑の出演シーンは秒単位で把握できるわけで、撮り直しではオリジナルの映像と同じ秒数に収まる演技が求められたはずだ。つまり加藤は自分の出演シーンを正確にトレースするため、自分自身の演技を参考にしていたのではないだろうか。ぜひ再撮影の裏話も後日、加藤の口から明かしてもらいたいものだ。
(金田麻有)